自分の診療録が見られるのですから,病院の図書館で自分の病気のことを調べるのは むしろ奨励されるべきことなのでしょう.専門の司書を置いて,病気の知識に程度に 応じて適当な本を勧めたり,MEDLINEや医学中央雑誌の検索の仕方も教えられれば理想 的ですが,国立病院では叶わぬ夢ですから,定年退職した事務長か婦長にボランティ アで案内係でもやってもらおうかしらん.
廊下で,副院長と:
夏が終わると,秋を飛び越して,すぐ冬のことを考えてしまいますね.
そうですね.この廊下も,風の通り道になって寒いこと(と外を見やって)
そう,その寒い廊下から,また外へ出て,吹雪の軒先で入院患者さんが携帯電話をか
けているんですよね.あれ,ひどいですよ.虐待ですよ.事故が起こったら病院の責
任です.喫煙所があるのに,携帯電話所がないなんて,おかしいですよ.
そうですねえ,暖かくて,静かに電話できる場所を確保してあげたいですねえ.
入院患者のネット利用:
非難と羨望の交錯した眼差しを痛いほど感じつつ,携帯電話を持っていない贅沢に, いまだにしがみついている私にとっては,電話より,メールの必要度が高くなりま す.もし,入院するようなことがあったら,どうしよう.当院にはグレー電話など, 一つもありませんし,これからも導入されないでしょう.
無線LANて使ったことがないのですが,建物の構造を変えて新しくハードを整備する必 要はほとんどないのでしょう? そうならば,入院患者さんにIPを貸し出して,院内 LAN経由でネットを利用してもらう(メールはフリーメールのアドレスなどを使っても らう)なんてサービスがあってもいいと思います.少なくとも私は,食事の選択メニ ューなんかより,ネットが使える方がずっとありがたい.
と書いたところ,間もなく当院では,入院患者さんが無線LANでインターネットできるようになりました.