第38回亀井道場:池田セッション感想

参加させていただきありがとうございました。
  今回初めて参加させていただきましたが、いろいろと考えるきっかけをいただき、今後の勉強の方向性に対する参考になりました。
 個人的な見解として勉強会に参加する人種には、自分で勉強できるのでさらに他人からも知識を得たいという人と、自分では勉強できないので他人から何らかの知識を得たいという人の、2種類が存在すると考えています。私は後者で、普段一人ではなかなか勉強できないタイプなのでこうした勉強会には折を見て参加しているので
すが、実際に患者さんを目の前にして自分が診察する状況になってみると、自信を持って診断を下すためには自分の知識や技術に対して自信を持てる様になっておかなければならないということを痛感します。
  池田先生の診察技術は正直かっこいいなと思いましたが、一人では勉強できない身としては雑談の時間にこれまで見てきた診断の難しかった患者の鑑別ポイントであるとか、池田先生の診察経験や診察ポイントに関するお話を伺いたかったかなと思いました。(医学部4年)
 

  池田先生のセッションは3回目となりますが,毎回予想外の収穫をえています.印象に残っていたのが,先生が患者さんに話をする時いかに聞き返されるようなことなくスムーズに伝えられているかをしきりに気にしていたことです.忙しいいつもの診療の中で忘れがちな大切なことを思い出させていただいた気がします.(研修医2年)
 

  二日間、どうもありがとうございました。二日間を振り返ってみて、改めて、教えていただいたことの多さに驚いています。
  総論、各論の内容はもちろんですが、医学に対する見方自体が、大きく変わったような気がしています。本当にありがとうございました。
(医学部4年)

  亀井道場には初参加でしたが、とても有意義な時間を過ごすことができました。やはり、実際に患者さんに来ていただけるところがとても良かったです。
  神経診察は苦手意識が強かったですが、神経診察の手技以上に大切なことがたくさんあるということを実感しました。「神経診察をしないのもひとつの選択肢」ときいて何か肩の力がぬけたような気がします!ありがとうございました。
(医学部6年)
 

   池田先生のセッションに参加するとき、神経内科的な勉強よりもその他のお話のほうを楽しみにしています(ごめんなさい)。今回も期待通り、その他のお話がとてもおもしろくて参加してよかったな?と思いました。もちろん、神経内科についても勉強になりました。
   池田先生のレクチャーではいつも考えるプロセスが明示されていて、「考えることをやめてはいけない」というメッセージがあるように思います。疲れたり忙しかったり気持ちに余裕がなくなるとすぐに思考停止してしまいがちなので、考えてるかな、と自分を振り返ることを忘れずにいたいと思います。
   亀井先生、奥様、そして黒田くん、ありがとうございました。
(医学部5年)

  今回、初めて池田先生のセッションに参加させていただきました。1日目に司会をさせていただいたときに、「何をするかはまだ決めていない。参加者しだいで内容を決めていく」といった内容のことを先生がおっしゃられたときに、正直なところ「大丈夫かな」と、とても心配になりました。しかし、参加者の皆さんからいろい
ろと疑問が出てきて、先生のエンジンが加速し、議論も盛んになっていったので、最終的には充実した勉強会になったと思います。
  神経内科のことだけでなく、医療者として基本的な態度や、「考える」というプロセスについて言及されていて、これからの臨床実習等にとても参考になりました。特に参考になった点を、1つ取り上げます。

  それは、神経内科の診療は、80%(?うる覚えです)が病歴で、特にADLの評価が診断の重要なヒントになる、という点です。病歴が基本となって、その上に身体診察があって初めて効果的な診療ができ、また、身体診察の結果も診療に生きてくる。聞いていると「そりゃそうだ」と、当り前のようなことなのですが、その当たり
前がきちんとできていないことに気付かされました。神経内科で実習しているとき、神経診察をするのが好きで、所見がとれるとなんとなく喜びを感じていたのですが、よくよく考えてみると診察に重きを置きすぎていて、そこまで問診を精力的にはしていなかったなあ、と今になって反省しています。

 ADLについて患者さんに尋ねていくことによって、患者さんの何に困っているかなど社会的背景もわかり、医師患者関係を良好にしていくことに役立ち、さらに、なによりある疾患に特徴的な身体の異常を効果的に聞き出せる、というのは、今回の一番の収穫でした。臨床実習のまえに4年生の時に大学で習った事であり、これはど
の診療科でも言えることだと思います。ともすれば、短時間で「生物学的診断」をし(患者ではなく)「病気」を治す、という方向へ思考が向かって行きがちになっていた自分自身を、今回のセッションは気づかせてくれました。
   2日間と短い期間でしたが、得るものはそれに比して多かったように思います。素晴らしいセッションをしてくださった池田先生、その勉強の場を提供してくだった亀井先生・奥様・3名の患者さん、幹事の山田さん、そしてつたない司会を暖かく(?)見守ってくれた参加者の皆さん、ありがとうございました。
(医学部5年)

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