いきいきの歴代代表世話人
   前田 博明(昭和63年〜
   櫃本 真一(平成 2 年〜
   牧野由美子(平成 4 年〜
   田沢 光正(平成 6 年〜
   笹井 康典(平成 8 年〜
   阿彦 忠之(平成10年〜
   藤内 修二(平成12年〜
   犬塚 君雄(平成14年〜)
   藤内 修二(平成15年4月〜):犬塚代表が県庁勤務のため代行
   田中 久子(平成16年4月〜)
   加藤 恵子(平成17年9月〜)
   嶋村 清志(平成19年10月〜)
   福島富士子(平成23年10月〜)
   前田 秀雄(平成28年10月〜)


メンバーの「いきいき」に寄せる思い

H4の国立公衆衛生院での特論コース受講以来、いきいきと関わりが出来ました。行政にはいって、3年目で目から鱗が落ちる思いでした。当時は、保健所法改正問題でよく勉強しました。その後、堺市という中核市で、何とか実践活動に結びつけようと、いろいろ動きましたが、振り返ってみても余り大きな変化はなかったように思います(地域保健法で大きな打撃を被ったのは大都市の保健所政令市ですよ)。その間、保健所の健康推進課長から保健所長、そして保健センター長となるにつれて、まず自分のところの地域づくりからと考えるようになりました。組織を動かすことの大切さが身にしみます。               (独立行政法人国立特殊教育総合研究所 西牧謙吾)

私といきいきの出会いは、臨床から大学の衛生・公衆衛生学教室に足を踏み入れて3か月後の平成2年の公衆衛生学会でした。初めは、みんなの活躍を知る場所でした。そして、平成5年に保健所に勤務してからは、いきいきで学んだことを役立てて、ちょっとした実践をすることができました。平成6年から8年まで、しばらく顔を出していない時期がありましたが、孤軍奮闘ではやがて行き詰まり、心身症のようになってしまいました。平成9年の神奈川での自由集会の時、たまたま尾崎先生から舞い込んだ「自由集会の手伝いをしてくれる人を募集します」というFAXを手に、すがるような気持ちでいきいきに行きました。懇親会で酔った勢いで世話人に立候補、それから世話人としてのいきいきとのおつきあいが始まったのです。それから、考え方や活動のは場がずいぶん広がり、いろいろなことができるようになりました。平成11年に再び保健所から大学にうつってからも、いきいきは私の大切なものとして今日まで来ています。
いきいきの重要なスタンスに「事例から学ぶ」と言うことがあります。実は、優秀事例でも、そうではない普通の事例でも、そして行き詰まっている事例でも、学ぶことはたくさんあります。そして、いくら優秀事例をそのまままねようとしても、うまく行くことはありません。もちろんあがめ奉るものでもありません。事例は学ぶこと、科学にすることが大切です。事例から、促進要因や阻害要因を引き出し、普遍的なもの、自分の地域ではどのような工夫をすればできるのかと言うようなことを考えることが大切です。また、行き詰まっている事例でも、みんなで悩んで解決することができるかもしれません。
いきいきでは、職員がいきいきすることによって住民がいきいきするというコンセプトもあります。職員がしかめ面をして「住民が・・・」と考えても、住民もしかめ面をするばかりのはず。自分の仕事を住民と結びつけて、どのような意味を持つとか、どうしたらよいかと言うことを楽しく考えましょう。
いきいきで知り合った仲間は、大きな財産です。それは功利的なものではなく、情の結びつきあいがあります。別にいきいきは宗教活動でも、有名人のファンクラブでも、派閥でもありません。そこには、ともに悩み、ともに語り合える仲間がいます。あなたも勇気を出して、いきいきの世界をのぞいてみませんか?
           (高知県健康対策課 福永一郎)

札幌での学会で、誕生してから一貫して、いきいきのスタンスは変わらなかったし、今後も変わらないと思います。それは、「事例から学ぶ」でした。別な言葉で言えば、エビデンスは地域から、地方からです。国でも県でもなくて、自治体からの事例に基づく情報発信です。各論的な公衆衛生の実践方法論を構築することだと思います。ロンドン大学の公衆衛生大学院の教授が、保健所現場経験者だったことがとても勇気づけられました。「我々は、現場の事例に基づいて、エビデンスを住民と共に協働で構築する」方向性とその意義を常に確認したいと思っています。                                                            (首都大学東京 星 旦二)

 いきいきにはいい意味での曖昧さがあります。こうすべきしと押し付けるのではなく、一人ひとりができることから始める。だから事例を大事にし、そんな中から「一人ひとりの、いろんな切り口で進める健康づくり」という自分の発想が確立されていったと思います。
       (ヘルスプロモーション推進センター 岩室紳也)

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