ご挨拶

会長:尾本きよか

日本超音波医学会第37回関東甲信越地方会学術集会

会 長尾本 きよか

自治医科大学附属病院さいたま医療センター
総合医学第1講座(臨床検査部) 教授

このたび、日本超音波医学会第37回関東甲信越地方会学術集会を、2025年9月27日(土)から28日(日)の2日間、大宮ソニックシティで開催させていただく事となりました。このような伝統ある関東甲信越地方会を、ここさいたまの地で開催できる機会を賜り、関係各位の皆様方に厚く感謝申し上げます。

大会のテーマは「微に入り細に穿つ超音波検査~検診から精査まで~」とさせていただきました。近年、超音波画像の解像度や分解能は格段に向上し、“微に入り細を穿つ”ような診断支援が臨床の場で行われおり、その進歩には目を見張るものがあります。画像の基本はBモード像ですが、カラードプラ、エラストグラフィ、造影超音波検査などを併用することにより更に精度の高い超音波診断が可能になってきています。このことを再確認しつつ、腹部、心臓、体表臓器、産婦人科、泌尿器科等すべての領域において、この画像診断学を今一度回顧し、参加者の皆様に興味をもっていただき、実臨床ですぐに役立つような充実したセッションを数多く企画したいと思います。

超音波検査は“検診から精査まで”いろいろな臨床的な場面で使用されています。乳癌、甲状腺癌のがん検診や腹部、頸動脈のドック、術前心エコーなどのスクリーニング検査、腫瘤の良悪性診断、病変や浸潤部の範囲推定などの精密検査だけでなく、穿刺や生検などのガイドとして、また治療後の効果判定など様々なシチュエーションで活用されています。それぞれの分野における研究や貴重な症例の発表を期待するとともに、最新知見の修得や知識の整理、参加者間の交流や情報交換の場として、現場で働く多数の皆様方にご参加いただけることを祈念いたします。