研修・教育

専攻医体験談(天野 瑶子先生/呼吸器外科)

天野 瑶子先生
呼吸器外科

東大外科プログラムはその歴史の中で積み重ねてきた優れた指導体制があります

天野 瑶子先生
前期外勤地:東京都

東大外科プログラムに決めた理由

初期研修病院が東大外科プログラムの連携施設であったため後期研修中の先生方から話を聞くことができ、プログラムへの信頼がありました。どの連携施設を選んでも外科専門医を取得するのに十分な症例数があり、充実した専門研修となると考えました。新専門医制度初年度という混乱の中、半年以上と決められた連携施設をどうするか明確でないプログラムもありましたが、従前より「半年が大学、2年半が連携施設」となっていてプログラムとして確立されていると感じました。
また、出身大学のプログラムであり東大呼吸器外科への入局を考えていたため、プログラム終了後の入局までの流れが見通せる安心感がありました。

東大プログラムに決めるにあたり、心配だった点。プログラムの欠点。

自身が研修を積む事になる連携病院がどこになるか、プログラムに決定後までわからない点が心配でした。結果的に第一希望の病院に決まり、周囲もほとんどは第二希望までには決まっていたようです。

前期外勤の研修の状況

病棟業務、手術、外来、救急当直といった業務を通して、外科医としての基礎を身につけることができた2年半でした。都心の病院であること、病院独自プログラムを持ち後期研修医が多いことから、経験症例数はやや少なめですが、開腹手術、内視鏡手術、ロボット手術と幅広く、外科専門医を取るには十分な症例が経験できました。上級医は専門性の高い先生が多く、上部、下部、肝胆膵それぞれの領域について手術だけでなく、学会発表等についても丁寧に指導して頂きました。
また、呼吸器外科志望であることを考慮していただき、2年半のうち1年を呼吸器外科のローテーションすることができ、呼吸器外科の術者経験を積むこともできました。

経験した手術件数:術者150例、助手271例(2年半)
手術方法:開腹手術 188例 内視鏡手術 233例

研修医の先生にメッセージ

呼吸器外科や心臓外科を目指している場合、消化器外科研修期間の短いプログラムもありますが、外科医として最初に身につけるべき基本手技や術後管理などは共通しており、症例数の多い一般消化器外科での経験が呼吸器外科医となった今も役立つことは多く無駄になりません。また、連携施設での研修が3年間の途中に来るプログラムでは引っ越しや引き継ぎなどで研修が途切れてしまうことがありますが、東大外科プログラムでは大学の期間が最初または最後のため連携施設で2年半集中して研修に取り組むことができます。
専門研修の3年間はその後の外科医としてのキャリアの基礎となる大事な期間です。東大外科プログラムはその歴史の中で積み重ねてきた優れた指導体制があります。外科に興味を持った先生方はぜひ東大外科プログラムを検討していただきたいと思います。

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