自然科学研究機構 生理学研究所・自然科学研究機構 基礎生物学研究所 ・新学術領域研究『学術研究支援基盤形成』生命科学連携推進協議会・日本解剖学会・日本顕微鏡学会 共催
ABiS Symposium"Forefront and Future of Electron Microscopic Imaging"
─ 電子顕微鏡イメージングの最先端と未来 ─ 開催報告
狩野 方伸(先端バイオイメージング支援プラットフォーム研究支援代表者)
名称 | ABiS Symposium Forefront and Future of Electron Microscopic Imaging 電子顕微鏡イメージングの最先端と未来 |
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日程 | 2020年2月14日(金)-15日(土) |
場所 | 自然科学研究機構 岡崎コンファレンスセンター |
Organizers | Mikio Furuse, Nobuhiko Ohno, Junichi Nabekura, Masanobu Kano |
濱清先生追悼 講演発起人 |
金関悳・小坂俊夫・川口泰雄・樋口一徳・福田孝一・鍋倉淳一 |
主催 | 新学術領域研究『学術研究支援基盤形成』先端バイオイメージング支援プラットフォーム(ABiS) |
共催 | 自然科学研究機構 生理学研究所 自然科学研究機構 基礎生物学研究所 新学術領域研究『学術研究支援基盤形成』生命科学連携推進協議会 日本解剖学会 日本顕微鏡学会 |
URL | https://www.nibb.ac.jp/abis/abis_symposium2019 |
4回目となるABiSシンポジウムを、2020年2月14日(金)から15日(土)の2日間にわたり開催しました。今年度は電子顕微鏡技術をテーマにABiS Symposium "Forefront and Future of Electron Microscopic Imaging" ─ 電子顕微鏡イメージングの最先端と未来 ─と題して、自然科学研究機構 岡崎コンファレンスセンター(愛知県岡崎市)で開催し、全国から126名の研究関係者にご参加いただきました。
生命科学連携推進協議会にご後援いただき、国内外から19名の講演者による様々なイメージング技術のセッションを企画することができました。
あいにく新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行の影響を受け、来日が難しくなった講演者もいらっしゃいましたが、インターネットビデオ通話を使用した講演に切り替えるなど、参加者の期待に沿った発表を無事実施することができました。
初日の1番目のセッションは小坂俊夫先生(国際医療福祉大学)、田中謙二先生(慶應義塾大学)、Im Joo Rhyu先生(Korea University)、樋田一徳先生(川崎医科大学)、福田孝一先生(川崎医科大学)、鍋倉淳一先生(生理学研究所)、川口泰雄先生(生理学研究所)にご登壇いただき、電子顕微鏡による脳神経系研究の礎を築いた濱清先生(元生理学研究所長・名誉教授)の追悼セッション「濱 清 Session 〜 Truth is Beauty 〜」が行われました。
2番目のセッション「新しい電子顕微鏡の開発」では、永山國昭先生(N-EMラボラトリーズ、生理学研究所 名誉教授)より、在りし日の濱先生のお話を交えながら、新しい電子顕微鏡手法への憧憬と100年研究人生を目指される意気込みを熱く語っていただきました。
2日目は電子顕微鏡に関する技術的なセッションを3つ英語で行いました。
1番目のセッションは"Cryo-Electron microscopy"と題して田中良和先生 (東北大学)、加藤貴之先生(大阪大学)、及びABiSでクライオ電子顕微鏡支援・超高圧電子顕微鏡支援を担当していただいている光岡薫先生 (大阪大学)にご登壇いただきました。
2番目のセッションは" 3D electron microscopy and AI-based data analysis"について市村浩一郎先生(順天堂大学)、足立吉隆先生(名古屋大学)、Kemnitz Nico先生(Princeton Neuroscience Institute)にご講演いただきました。
3番目のセッションは" Molecular and structural labeling in electron microscopy"をテーマとして、ABiSで免疫電子顕微鏡支援、免疫電子顕微鏡用抗体作製支援を担当していただいている渡辺雅彦先生(北海道大学)、平林祐介先生(東京大学)、重本隆一先生(Institute of Science and Technology Austria)にご登壇いただきました。
また2日間にわたりポスターセッションを行いました。ポスター発表数は40演題にのぼり、電子顕微鏡だけでなく光学顕微鏡や画像解析等、イメージング技術を利用した幅広い発表が行われ、両日とも研究分野の垣根を超えた活発な議論が行われました。
本シンポジウム開催にあたり、共催いただいた生命科学連携推進協議会、日本解剖学会、日本顕微鏡学会、並びにオーガナイズいただいた先生方には大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。