大阪大谷大学
栄養・健康食品研究会

日本食品安全協会主催の、養成認定校指導者の講習会に参加してきました。2015年6月22日

健康食品管理士の認定試験について、機能性表示食品を出題するかどうかは未定とおっしゃっていました。(過去の例から考えて、テキストが改訂されるまでは出題されないと思いますが…。)テキストの補遺版という形で、新しい法制度の解説を配布するという考えを示されていました。

健康食品管理士より少し易しい入門資格を構想中だそうです。職業として健康食品のアドバイスを行うレベルでなくても、一般市民レベルで健康食品や栄養の知識を身に付けて頂くための機会として、また学習の動機として、役立てて欲しいとのことです。

健康食品管理士の資格保有者に対して、さらにe-ラーニングで研修を行った人に「食品情報提供者(FR)」としてのポイントが与えられます。自己研鑽に役立てるとともに、また「健康食品」と付く名称の資格であることで胡散臭がられるような場合に、代わりに食品情報提供者という名称を使用することができるとのことです。詳しくは健康食品管理士会のメンバーページで。(去年からの制度ですが、私は良く分かっていませんでしたので、具体的な話がうかがえてよかったです。)

消費者団体「消費者市民社会をつくる会」の阿南久先生の講演を聴講しました。食品表示法と機能性表示食品が制定されたときの消費者庁長官だった方です。お話の主題は消費者がもっと賢くなるためにという内容でしたが、機能性表示食品の制定の経緯についても少し伺うことができました。製品の質を高く宣伝したい生産者側と、誇大広告に騙されたくない消費者側の利害の調停の結果生まれた様子が良く分かりました。