第26回日本正常圧水頭症学会学術集会
会長鮫島 直之
国家公務員共済組合連合会 東京共済病院 脳神経外科部長
第26回日本正常圧水頭症学会学術集会
会長鮫島 直之
国家公務員共済組合連合会 東京共済病院 脳神経外科部長
この度、第26回日本正常圧水頭症学会学術集会を2025年2月8日(金)- 9日(日)の日程で、御茶ノ水 sola city conference centerを会場とし開催させて頂きますことを大変光栄に存じます。
正常圧水頭症診療は、超高齢化社会に突入した本邦においてますますの注目をあび、取り組む課題となってきています。その中で本学会は、特発性正常圧水頭症診療ガイドライン2004年の発刊に始まり、3版までの改定を重ね、SINPHONI研究を進めてきたことは、日本の正常圧水頭症診療をリードしてきたのみならず、世界に発信を続ける役割を果たしてきた歴史があります。正常圧水頭症の研究、臨床は脳神経外科、脳神経内科、精神科、放射線科など科の垣根をこえて連携しながら進める必要性があり、これまで一丸となって歩んでまいりました。
今回の学術集会のテーマを「NPH診療の道を拓く」としました。諸先輩方が築き上げてきたこの歴史を繋げて、何よりも今後の治療を待っているより多くの患者に最良の医療を届けるためにさらに未来に向かって道を拓いていきたいと願っております。
臨床の現場では他の併存疾患を抱える患者も多く、これら患者の治療指針や、合併症を減らすシャント術の標準化、圧設定を含めた術後のフォローアップなどが課題と考え、これらをテーマにした シンポジウムや教育講演、一般演題などのプログラム作成を進めています。
また、会場では参加の皆様の声を拾い上げ両方向で議論できるような企画を準備しています。本学術集会が新たな出会いの場となり、議論を尽くし、少しでも明日からの診療に寄与できればと願っております。
多くの御参加を頂けますよう、何卒よろしくお願いいたします。
2024年9月