スウェーデン日記

No.29 さようなら、郵便局

2002/06/16


現在、スウェーデンでは近所の郵便局がつぎつぎと姿を消しつつあります。スウェーデン中のほとんどの郵便局が廃止しされつつあるのです。厳密に言えば、「新しい」郵便局は、郵便貯金業務と企業向け郵便のみを扱うようになり、一般の人はガソリンスタンドかスーパーマーケットに行かなくてはならないのです。なぜ、いつも混雑している町中の郵便局を廃止しなければならないのか、私には理解できないのですが、Postenの宣伝によると、営業時間が長くなることにより、もっと便利になるのだそうです。ただ現実には、これまでのところ、ガソリンスタンドやスーパーマーケットの店員がさまざまな種類の郵便物に関する十分な知識を有していないため、けっこう混乱しているとの不満を聞くことの方が多いです(予測された事態ではありますが)。たしかに、昔ながらの郵便が果たしてきた役割が、電話やファックスや電子メールといった新しい通信手段の台頭により変化してきているのは間違いありません。いずれにせよ、この郵便システムの改革が正しいものであったのかどうかは、時の審判を待つしかないでしょう。

従来の郵便局

通常の郵便業務はガソリンスタンドやスーパーマーケットに引き継がれました

 

「新しい」Postenの象徴である新デザインの郵便ポスト(ただし機能にほとんど変化なし)

Posten http://www.posten.se


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