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Citation検索のすすめ


Cited By - keep track of citations Cited references with links are, as you know, already available on ScienceDirect. However, now, for the first time, you will be able to keep track of not only the citations at the end of the article, but also all those articles published afterwards that cite it. (Sience Directの説明文から)

ElsevierのSience Directが提供しているサービスで雑誌が手軽に早く読めるようになったことは 革新的なことですが、Sience Directの面白みは個々の電子ジャーナルが手軽に読めることではなく、Personal Alert System "Cited by "などの検索システムにあると考えております。中でもcitation検索サービスは、研究者個人が特定の論文を登録しておくと、その論文がcitationを受けた瞬間にalertとして、e-mailによって知らせが届くサービスです。

これまでもCitation IndexはISIなどの文献情報会社が作成した商品を国立情報学研究所へ利用者登録をし、検索費用を支払って利用することは可能でした。しかし、新しく出版された論文に関してReference内部を自動検索しする検索サービスは従来はありませんでした。Sience Directは自動化したサービスとしてcitation searchを提供してくれるのです。孤高に生きる研究態度もある意味で大切ですが、通常の文献検索では他人の論文を真似する資料集めの意味しかありません。大袈裟かもしれませんがCitationに関するup dateの情報を掴んでいるか否かは、世界における自らの業績の位置付けを認識できるか否かの大きな差に繋がるように思っております。

極論すれば、純粋な電子ジャーナルはコピーで代用できます。しかし、情報検索システムは、雑誌コピーでは真似ができません。検索システムを支えるためにIndex databaseを構築し、検索プログラムを作成するためにこそ、英知が必要で経費がかかります。自分の論文が、他の研究グループによって引用されてまったく別の論文として出版されていることを知ることは、たいへんに嬉しいことです。現時点の我々の環境はElisevier出版関連に限られていますが、本日から我々の大学でもCitatio Indexの自動検索サービスが利用できるようになったことを、心から歓迎いたします。国立情報学研究所経由の大規模citation searchの必要性もじょじょに理解が広まることを期待します。

2002年2月6日
三浦 裕
名古屋市立大学医学部分子医学研究所 生体制御部門 助教授


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(Last modification, March 8, 2001)