日本保健医療社会学会大会第36回プログラム

1.日程 2010年5月15日(土)、16日(日)

2.会場 山口県立大学(山口県山口市桜畠3-2-1)

3.プログラム概要

5月15日(土)

13:00〜15:00 一般演題セッション

一般演題1 キャリア戦略と健康会
1. リスク対応能力の向上を目指した教育の実践と展望− 総合大学における科学技術関連の授業を事例として− 山邉昭則(東京大学)
2. 男性看護師の生存戦略の様相 アドバンテージ獲得の過程に着目して 朝倉 京子(東北大学大学院)
3. 仕事特性・職場の社会的風土と Sense of Coherence と心身の健康との関連性の検討 益子 友恵(東京大学大学院)
4. ストレス対処力SOCの介入方策開発可能性はどこまで探れたか 山崎喜比古(東京大学大学院)

一般演題2 高齢者とケア
1. 介護保険に従事する専門家による要介護認定者の効用値(障害の重み)の算出 栗盛須雅子(茨城県立健康プラザ・首都大学東京)
2. 介護職員の職場定着を図るための実証的研究 予備調査結果から 古川 和稔(宇都宮短期大学)
3. 胃ろうを造設した高齢者への療養継続支援の実態とその課題 ソーシャルワーカーへのアンケート調査の結果から 工藤 妙子(介護老人保健施設ひかわした)
4. 認知症高齢者の家族が認知症罹患を認識してから受診に連れて行くかどうかを決めるまでのプロセス 国井由生子(千葉大学大学院)
5. 外的基準からの超越としての高齢期− 竹内みちる(京都大学)

一般演題3 コミュニティと健康会
1. 某県建設国保組合のレセプト点数の年次推移と健康推進運動との関連(第一報) 藤井 暢弥(東京大学大学院)
2. 国民生活基礎調査における健康票と自殺との関連−特に悩みの原因と相談状況における有訴率との関連に注目して 仁宮 崇(川崎医療福祉大学大学院)
3. 認知症予防観への着眼の意義と可能性− 7 ケースのデイサービス利用高齢者の予備的面接調査から− 星野 周也(東京大学大学院)
4. コミュニティにおけるケアの専門性 Problem-oriented から Trouble-oriented へ 鮫島 輝美(京都大学大学院)
5. 社会生活における不安と健康不安との関連− 三澤 仁平(日本学術振興会)
6. 思春期における地域の秩序の乱れ(disorder)、社会的信頼と精神健康の関係 朝倉 隆司(東京学芸大学)

一般演題4 痛みとがん
1. 末期癌患者の死にどう寄り添うか−ある緩和ケア医の取り組みから−  阿部智恵子(石川県立看護大学)
2. 病いの語りにみる、がん体験後のポジティブな変化 − Posttraumatic Growth との比較− 佃 志津子(筑波大学大学院)
3. エビデンスに基づいたがん予防知識・行動の普及および普及方法の 開発に関する研究 溝田 友里(国立がんセンター)
4. 青森県民はなぜがん検診を受ける/受けないのか? 山崎 浩司(東京大学大学院)
5. 線維筋痛症患者における Biographical Reconstruction とセルフヘルプグループ 本間三恵子(東京大学大学院・日本学術振興会)

一般演題5 保健医療と社会
1. オンラインコミュニティにおけるソーシャルキャピタルと健康の関連 瀬戸山陽子(聖路加看護大学)
2. フランスの「在宅入院制度」における患者・家族の認識−「目的志向」から「関係志向」の医療へ− 松繁 卓哉(国立保健医療科学院)
3. インドネシア人看護師候補生(第一陣)受入れの取組み 田渕 由美(河北総合病院)
4. 沖縄県における男性同性愛者への HIV 感染予防に関する調査研究−当事者参加型アクションリサーチによる量的調査− 加藤 慶(横浜国立大学)
5. 免疫機能障害者の自立・就労・社会参加推進のための系統的支援−患者の主体化と社会変化を視野に入れた、この3年の調査と実践の概観− 久地井寿哉((社福)はばたき福祉事業団・東京大学大学院)

15:10 〜15:55 大会長講演
「看護職の Burnout −教育とストレスの関係−」 田中マキ子(山口県立大学大学院)

16:00 〜18:30 シンポジウム 「外国人労働者の参入をめぐる介護・看護マンパワーの不足と偏在−インドネシア人看護師らの現状と抱える問題−」
話題提供者
三輪 絹代
島田 公子
Naibaho Mery Ida Helena
Gammatriatni Yuliansangasti(山口リハビリテーション病院)

シンポジスト
平野 裕子 (九州大学大学院)
川口 貞親 (産業医科大学)
指定討論者
大野 俊 (九州大学アジア総合政策センター)
安里 和晃 (京都大学大学院)

5月16日(日)

9:00〜11:00 特別追悼シンポジウム
園田恭一先生の研究の特徴−保健医療社会学の発展のために−

9:00〜11:00 ポスター演題セッション
※ 9:20 から各ポスターを司会と聴衆が巡回する方式で口頭発表を予定

1. 作業療法の現代史・1976 〜1980 
田島 明子(吉備国際大学)
2.2009 年のお笑い芸能人の結核感染に見るマスメディアの報道の特徴 ―結核の取り上げられ方と人権配慮に着目して―
藤川 祐未(大阪大学大学院)
3. 社会問題としての児童虐待 辻 京子(徳島大学)
4. Autoethnography の方法論的省察 −遺族へのインタビュー調査に当たって−笠原 麻美(東京大学大学院)
5. アトピー性皮膚炎患者の寛解過程における病気観 −教育入院患者の語りより−駒田 安紀(京都大学大学)
6. インシデント報告からの学習を支える態度・行動とその関連要因 田マユミ(自治医科大学)
7. 農村地域在住外国人母親の育児幸福感に関する研究 柳屋 道子(秋田大学)
8. スリランカの農園の妊婦の健康問題と社会的背景 ヌワラエリヤ県での調査から 磯邉 厚子(京都市立看護短期大学)
9. 患者の薬害 HIV 感染に対する思いと母親の関わりが患者の主体的な服薬、定期通院に与える影響 大村佳代子(大阪大学大学院)
10. 逆境への対処と逆境下成長に関する研究 −薬害 HIV 感染被害者における検討− 横山由香里(東京大学大学院)
11. 縦断データ分析による 3 年間の認知障害の程度と介護負担感の変化 九津見雅美(千里金蘭大学)
12. 在宅ケア移行時における終末期がん患者の家族介護者に対する支援 −医療ソーシャルワーカーを対象とするインタビューを通して− 後藤みゆき(山口県立大学大学院)
13. 一般病棟において乳がん患者が知覚している看護職からのサポート 実藤 基子(日本赤十字広島看護大学)
14. 医療従事者が受ける職場の暴力的行為に関する文献的検討 藤村 一美(兵庫医療大学)
15. 医学生が将来希望する診療科の男女差 福田 吉治(山口大学医学部)
16. 新卒看護師は最初の数ヶ月の体験をどう捉えているか −就職後 1,2 ヶ月と就職後 5,6 ヶ月の変化に焦点を当てて− 原嶋明紀衣(小郡まきはら病院)
17. 組織論から見た看護職 佐藤 典子(千葉経済大学)

9:00〜11:00  一般演題6 語りと分析手法
1. 柔道整復師の触診と患者の「痛み」 東京医学柔整専門学校・海老田大五朗(東京福祉大学)
2. 断酒会会員の語りにおけるコミットメントの差異化と包摂 心光世津子(大阪大学)
3. 精神と身体の疾患を併せ持つ患者の生と死 −精神科身体合併症病棟と町のエスノグラフィー− 白柿 綾(和ホスピタル)
4. テキストマイニング法を用いた百寿者の語りの構造分析 山下 稔哉(山口県立大学大学院)
5. 家族介護における「二者関係への閉塞」のメカニズム −認知症患者と家族のコミュニケーションの一断面− 木下 衆(京都大学大学院・日本学術振興会)
6. 構造的暴力と健康と病いの社会学 池田 光穂(大阪大学)

9:00 〜11:00 理事会企画・若手テーマセッション
1.医療社会学における基本的な問い
2.ケアの最前線 −アポリアとコンフリクトの諸相

13:00 〜14:00 教育講演 
「人口変動新潮流と介護・看護職の国際移動」 小川 全夫(九州大学名誉教授)

14:10 〜16:30 ラウンド・テーブルディスカッション
1. 制度外のデイホスピス−残された時間の過ごし方− 企画者 岩崎 瑞枝 ( 科学技術振興機構社会技術研究開発センター)
2. 変化する「専門性」−資格の意義/意味を問い直す 企画者 看護研究部会
3. ビデオエスノグラフィーの可能性−ビデオを用いたコミュニケーション分析の有効性を探る− 企画者 樫田 美雄(徳島大学)、北村 隆憲(東海大学)
4. 健康と病いの語り−ディペックス・ジャパンの語りの研究と課題 企画者 朝倉 隆司(東京学芸大学)
5. 役割を再生産し続ける看護職とその言説会 企画者 鈴木 和代(京都大学)

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