保健医療社会学論集  


第30巻2号 2020


目次

特集 第45回大会(2019年度)東京慈恵会医科大学
大会長講演

救急医療における患者・家族の治療に対する意思決定支援への新たな視座・・・・・・・・・中村 美鈴…… 1

特別講演

いのちの生成とケアリング
――アガンベンの「身体の使用」をめぐって――・・・・・・・・・丹木 博一…… 9

30周年記念シンポジウム「保健医療社会学の知の可能性:研究・教育・実践の未来」

保健医療社会学における研究の現在と未来・・・・・・・・・進藤 雄三…… 18

保健医療社会学教育の動向と実践・・・・・・・・・金子 雅彦…… 28

保健医療社会学における応用の現在と未来
――保健医療社会学の「看護」への応用――・・・・・・・・・吉田 澄恵…… 37

原著

デ・マルティーノを読む治療者たち
――移民のための精神保健におけるイタリアの思想―― ・・・・・・・・・彌吉 惠子…… 44

日本における「Rare and Undiagnosed Diseases」(分類不可能な疾患群)に
対する公的支援の現状
――難病政策と難病法に関する動向と今後の展望――・・・・・・・・・上野 彩…… 55

「ヘルスケア・システム」の物語
――慢性うつ患者の〈自己管理〉とは何か――・・・・・・・・・堀川 英起…… 64

「摂食障害者」であることの説明実践
――相互行為としてのインタビューにおける自己呈示――・・・・・・・・・河村 裕樹…… 74

書評

立岩真也 著『不如意の身体――病障害とある社会』
(青土社、2018年)・・・・・・・・・浦野 茂…… 85

三井さよ 著『はじめてのケア論――新たなケアと支援のしくみを
つくるために――』
(有斐閣、2018年)・・・・・・・・・横山 正子…… 87

トーマス・W・ヴァレンテ 著、森亨・安田雪 訳『社会ネットワークと健康
――「人のつながり」から健康をみる』
(東京大学出版会、2018年)・・・・・・・・・福田 吉治…… 89

海老田大五朗 著『柔道整復の社会学的記述』
(勁草書房、2018年)・・・・・・・・・佐川佳南枝…… 91

服部洋一 著『生きられる死――米国ホスピスの実践とそこに埋め込まれた
死生観の民族誌――』
(三元社、2018年)・・・・・・・・・相澤 出…… 93

木下衆 著『家族はなぜ介護してしまうのか――認知症の社会学』
(世界思想社、2019年)・・・・・・・・・京極 重智…… 95

猪飼周平 編『羅針盤としての政策史――歴史研究からヘルスケア・福祉政策の
展望を拓く――』
(勁草書房、2019年)・・・・・・・・・北村健太郎…… 97

小笠原理恵 著『多文化共生の医療社会学――中国帰国者の語りから考える
日本のマイノリティ・ヘルス』
(大阪大学出版会、2019年)・・・・・・・・・黒野利佐子…… 99

西沢いづみ 著『住民とともに歩んだ医療――京都・堀川病院の実践から――』
(生活書院、2019年)・・・・・・・・・間 沙織…… 101

編集後記