目次
特集 保健医療におけるコミュニケーション研究の現在
―患者・医師関係研究を踏まえて/超えて
特集
「保健医療におけるコミュニケーション研究の現在」によせて・・・・・・・・・石川ひろの…… 1
医療コミュニケーションの変容―平等化と民主化をめぐって―・・・・・・・・・野口 裕二…… 3
保健医療におけるコミュニケーションの新たな実証研究
乳がん患者のナラティブが受け手の健康行動に与える影響の検討
―ディペックス・ジャパンのインタビューデータを用いて―・・・・・・・・・岡田 宏子 奥原 剛…… 12
当事者研究の社会的秩序について
―経験の共同研究実践のエスノメソドロジーに向けて―・・・・・・・・・浦野 茂…… 18
医療専門職による実践教育研究
―医療教育者の「当事者研究」の場となる「多職種連携医療教育」―・・・・・・・・・川上ちひろ…… 28
必要とする人により効果的に健康関連情報を届けるために
―人々の情報探索行動の特徴からの検討―・・・・・・・・・高山 智子 八巻知香子…… 39
保健医療の実践のエスノメソドロジー&会話分析研究
―録音・録画メディアの利用と臨床への介入的貢献―・・・・・・・・・中村 和生 海老田大五朗…… 51
社会的健康とコミュニケーション
―介入をめぐる公衆衛生と倫理について―・・・・・・・・・池田 光穂…… 62
原著
職域の「うつ」をめぐる解釈の競合
―医師による「逸脱への意味づけ」と「原因帰属」―・・・・・・・・・志水 洋人……73
ハンセン病者の経験の共有に向けた道
―カラウパパと大島青松園のダーク・ツーリズムに着目して―・・・・・・・・・小坂 有資……83
筋ジストロフィー病棟で働く看護師の経験
―患者の入院生活を成り立たせている看護師の関わりに注目して―・・・・・・・・・石田絵美子……94
研究ノート
DV被害者支援における看護職の課題についての検討・・・・・・・・・泉川 孝子……105
書評
中川輝彦・黒田浩一郎 編『〔新版〕現代医療の社会学―日本の現状と課題』(世界思想社、2015年)・・・・・・・・・栗岡 幹英……116
早川一光・立岩真也・西沢いづみ 著『わらじ医者の来た道―民主的医療現代史』(青土社、2015年)・・・・・・・・・二木 立……118
ニコラス・ローズ 著、檜垣立哉 監訳、小倉拓也・佐古仁志・山崎吾郎 訳『生そのものの政治学―二十一世紀の生物医学、権力、主体性』(法政大学出版局、2015年)・・・・・・・・・濱 雄亮……120
美馬達哉 著『生を治める術としての近代医療―フーコー『監獄の誕生』を読み直す』(現代書館、2015年)・・・・・・・・・香西 豊子……122
ジョン・ヘリテッジ、ダグラス・メイナード 編著、川島理恵・樫田美雄・岡田光弘・黒嶋智美 訳『診療場面のコミュニケーション―会話分析からわかること』(勁草書房、2015年)・・・・・・・・・秋谷 直矩……124
斎藤環 訳著『オープンダイアローグとは何か』(医学書院、2015年)・・・・・・・・・矢原 隆行……126
中山まき子 著『出産施設はなぜ疲弊したのか―日母産科看護学院・医療法改定・厚生諸政策のあゆみ』(日本評論社、2015年)・・・・・・・・・永山 聡子……128
山本由美子 著『死産児になる―フランスから読み解く「死にゆく胎児」と生命倫理』(生活書院、2015年)・・・・・・・・・二階堂祐子……131
北村健太郎 著『日本の血友病者の歴史―他者歓待・社会参加・抗議運動』(生活書院、2014年)・・・・・・・・・新ヶ江章友……134
新ヶ江章友 著『日本の「ゲイ」とエイズ―コミュニティ・国家・アイデンティティ』(青弓社、2013年)・・・・・・・・・北村健太郎……136
森川美絵 著『介護はいかにして「労働」となったのか―制度としての承認と評価のメカニズム』(ミネルヴァ書房、2015年)・・・・・・・・・土屋 敦……138
澤井敦・有末賢 編著『死別の社会学』(青弓社、2015年)・・・・・・・・・藤原 信行……140
「論文の執筆と投稿に関する講演とラウンドテーブルディスカッション(2016年3月5日)」実施報告
園田賞(第10回日本保健医療社会学会奨励賞)の審査報告
編集後記