ドイツの寝台車(2002年8月23日夜-24日朝)
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 ベルリンでの訪書後、帰国までの時間を有意義に過ごすため再びミュンヘンに行くことにした。ただベルリン−ミュンヘン間は超特急がないらしく、特急でだいたい7-8時間はかかる。それなら夜行寝台も悪くないだろうと思い、2人1室のチケットを夕方購入し、出発の11時半頃までゆっくりビールを飲みながら列車を待った。このチケットは131Euroで、一人部屋は200Euro以上と高いし、6人部屋は朝が騒々しいと思い遠慮した。

 同室者は私と同年輩のドイツ人男性で、夜遅い発車なのでお休みと声を交わしただけですぐに寝た。彼はたぶん朝5時頃に下車してしまい、私はのんびり7時過ぎに起きて驚いた。ホテルに近い設備の、これまで未経験のコンパートメント寝台だったからである。

 下写真左は専用の洗面台とトイレで、むろん石鹸・シャンプー・タオルほか一通りが揃っている。びっくりしたのは、トイレの右側に狭いながらもシャワー設備まであったこと。下写真中央のトイレと服掛けの中間がシャワー室部分で、熱いシャワーで気持ちよく目覚めることができた。

 ここは二階建て列車の二階にある全15m2ほどの部屋で、眺めがとてもよく、上下写真のように専用のイスとテーブルがベッドと別にある。テーブルにはメニューがあり、ワインやビールなども注文できるようになっていた。またミュンヘン到着1時間前には車掌がコーヒーか紅茶かとききに来て、しばらくして暖かいパンにコーヒー・バター・ジャム・チーズ・ハムをもってきたのも嬉しかった。他の6人部屋の寝台でも皆同様の朝食をしていたようなので、ドイツ寝台列車は朝食付きが普通なのかも知れない。
 下写真は部屋奥の上ベッドと下ベッド。私は下に寝ていた。各ベッドの横には、室内灯の明るさ切り替えスイッチが扉についた収納棚もあり、その内側には電話線が付いていた。
 下写真右は終点のミュンヘンHbf(センター)駅に着いた当列車の全景。先頭機関車の次の二階建て列車が私の利用した上掲写真の寝台車で、一両しかないところをみると高級席だったのかもしれない。下写真左はホームの反対側に停まっていた列車で、その形からするとドイツ版新幹線かと思う。一度、乗ってみたかった。