2002年8月20日夕食 Halle市招待の立食
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 私はドイツに第5回ICTAM(International Congress on Traditional Asian Medicine)での講演と、座長の任が主目的で来ている。ただ開催地がHalleという旧東ドイツの市で不案内なため、旧知のウンシュルト氏がいるミュンヘンを中継地とした。この会議は今年が創立500年にあたるUniversitat Halle-Wittenbergで8月18日から24日まで開催されたが、20日はHalle市の招待宴が夕食となった。
 下写真左が会場のStadthaus(一種の迎賓館的らしい)で、市中心のMarktplatzに面している。手前の銅像は当市出身の音楽家フレデリック・ヘンデル。建物左下の赤いテントはイタリアンレストランの出店で、昨晩はここでウンシュルト氏の59歳誕生日を祝い、中国と日本を専門とする医学史研究者一同で夕食した。会場の建物は1870年代の建造。二階の宴会場天井には下写真右の科学者、ほかに技術者・農民・法律家など、珍しく宗教色の一切ない当時の油絵が描かれていたが、どうもぱっとしないレベルに思えた。

 下写真左は開会のスピーチをする市長、市長の左はそれを英語に通訳する今回会議の主宰者Prof.Dr. Rahul Peter Dasさん。市長の右はインド政府の厚生大臣、その右が旧ソ連から独立した??(失念)共和国の副大統領とのことだった。インド政府の厚生大臣は前日の会議でもスピーチをしていたので、いかに自国の伝統医学アーユルヴェーダに力をいれているかが分かった。しかし、こんな総勢130人の小さな国際会議によく政府要人が来るなー、というのが皆の印象。スピーチが終わると会場後面の壁が突然上がりはじめ、テーブル一面にカラフルな食べ物が並ぶ下写真右の小部屋が出現し、!!というなかなかの趣向だった。
 下写真左は一面に並ぶ様々な食べ物。写真の右から3番目の女性が市長。食べ物はカナッペ風が主体で、下写真右はたぶん3皿目に私が食べた海老ペーストをぬった黒パンと、トマトの切れ目に輪切りキュウリとマヨネーズ・海老を挟んだもの。またHalle特産のワインもふるまわれ、私が飲んだ写真のはずっしりと重く濃く、アルコールは20度近いように思われた。長時間待たされたせいかいずれも美味しく、ついつい沢山食べてしまったため、後でかなり腹にこたえた。これはたぶん、胡椒程度しかスパイスを使っていないせいかもしれない。
 なおHalleに着いてから、18日夜はウンシュルト夫妻と友人のオレゴン大助教授Andrew Gobleさんとギリシャ料理、19日は上述のイタリア料理、21日はご飯が恋しくてGobleさんとインド料理を食べたが、いずれも食事と話に夢中で撮影を忘れていた。残念