「ローマの昼食」なんて少し気取っているようだが、じつは大したこともない。要するにお決まりイタリア食の定番、ピザ・スパゲッティとサラダに飲み物だった。場所は観光客だらけのNavona広場にズラーっと面したレストランの一つCaffe Barocco。こんなところ高いばかりで、それほどでもないのは常識。
フツーの私なら絶対に入らないが、イタリア到着最初の外食で右も左も分からない。しかも今回は妻と一緒の旅、さらに知人のDr. Elena Caprariさんが観光案内までしてくれているので、そうケチっているとヒンシュクもの。手持ちが少なくてもカードで払えば問題ない、と太っ腹になってここで食事してみた。
写真右端のElenaさんはダイエットだといい、前にある黒オリーブとゆで卵が入ったサラダだけ。このラーメン丼サイズのボウルいっぱいが一人前とは驚いたが、これが普通なんだと後で分かった。ドレッシングはなく、右下に見えるセット(上からワインビネガー・塩・オリーブオイル。コショーは塩の反対側にかくれている)を好みで振りかける。このスタイルが一般的らしいことも、のち徐々に分かった。
Elenaさんは1980年前後に中国で生活されたことがあるためか、そうした私たちの食べ方を気にしている様子は見えなかった。今回どこでも普通のレストランは盛りが多かったので、小食の妻が食べきれない分を大食の私が平らげていた。でも周囲の様子を見るかぎり、注文した品はその人が食べるだけで、皆でつつくなんて光景はない。それで旅行の後半になって、どうもルール違反なのかなーと思ったのだ。とはいっても、妻が食べきれないのをむざむざ座視するのは私の主義に合わない。けっきょく、どうせ外人なんだからいいんじゃない、ということで私の残飯整理は続き、一週間で1.5kgの体重増をもたらしたのだった。