北京・首都図書館の美食城(2002年11月5日昼食)
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 この日は11月1日に続いて二度目の首都図書館。前回は中医研究院の黄竜祥教授が針灸研究所の車でホテルに迎えに来てくれ、彼と一緒に善本古籍部の蔵書を一日調査した。ここは12:00から1:30まで昼休みにつき、前回は黄さんの知人である図書館のスタッフの案内で付近のレストランで昼食をとった。何を食べたかよく覚えていないが、メニューにインド料理のカレーとか印度餅があったので、注文してみた。そんなにまずくはないが、インドのカレーやナンとは随分距離があった。

 この日は朝ホテルをタクシーで出て、北海公園横の北京図書館旧館で久保君を降ろし、9時ころ首都図書館に着いた。また前後して中医薬大学の梁永宣助教授と梁{山+榮}教授も到着。それぞれの分野の古典籍を閲覧、調査した。同仁堂の姚経理も車で梁永宣さんを載せてきて、別な部門で同仁堂の古い報道記録を調査していた。

 さてお昼だが、当図書館の敷地内(図書館正門は二階にあり、そこに上がる階段の下)にある美食城で食べることにした。図書館の経営ではなく、ただ場所を貸しているだけらしい。この美食城というのが正式な表現かどうか自信はない。大体はフロアーの周囲に各地・各国の料理屋が種々の定食や単品料理をならべ、それらを客が選び、中央のテーブルに運んで食べるスタイル。台北ではデパ地下などに90年代からあったと思うが、北京ではここ数年あちこちに出来ている。今回、こことホテル付近の一軒で食べたが、単品が5元(1元約15円)くらいから、定食が8元くらいからだった。

 ここで私が食べたのは上の二品で、左はトリ肉の荷葉飯。本来は蓮の葉(荷葉)で包んで蒸したりして作るが、これは器に蓮の葉を敷き、その上にご飯、さらにぶつ切りトリ肉入りトロリ汁炒めをかけている。量が多いので梁{山+榮}さんが3割、私が7割程度に分けた。味はまーまー。は普通のワンタンだが、スープも皮もいまいち。梁永宣さんが水戸でよく作ってくれたもののほうが、数等おいしかった。まー学生も食べに来ている庶民の昼食だから、こんなものだろう。

 しかし不思議だったのはコーヒー一杯、しかもインスタントが5元ほどもすること。上のワンタンがたぶん5元前後からすると、コーヒーはとても高い。まだ飲む人が少ないからだろう。西単のスターバックスでもコーヒーを飲んだが、日本より少し安い程度だった。そういえばスーパーで見た輸入ワインは日本より高く、中国の長城ブランドでも1本30元以上していた。安上がりに飲食するには、やはり普通の中国人と同じものにするのが一番なのだ。