豊かな経験


経験というのは、どのような経験なのか?パーキンソン病?筋萎縮性側索硬化症?脳卒中?脳塞栓?脳血栓?脳出血?SCA14?ツツガムシ病?

豊かというのは、何を以て豊かと判断できるのか?判断基準は何か?

その豊かな経験とやらで、あなたはどういう業績を上げてきたのか?

過去のことはともかく、その豊かな経験とやらが、今ここで役に立つと、どうやって担保するおつもりか?

とまあ、いまさらそんなにくどくど突っ込まなくても、すでに600年以上前に、豊かな経験とは、重ねた馬齢の代名詞に過ぎないことが指摘されている。

第百五十二段
西大寺静然上人、腰屈まり、眉白く、まことに徳たけたる有様にて、内裏へ参られたりけるを、西園寺内大臣殿、「あな尊の気色や」とて、信仰の気色ありければ、資朝卿、これを見て、「年の寄りたるに候ふ」と申されけり。
後日に、尨犬のあさましく老いさらぼひて、毛剥げたるを曳かせて、「この気色尊く見えて候ふ」とて、内府へ参らせられたりけるとぞ。

第七段
命長ければ辱(ハヂ)多し。長くとも、四十(ヨソヂ)に足らぬほどにて死なんこそ、めやすかるべけれ。

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