EBMの使い方

ある、非常に優秀な開業医の方が診ているパーキンソン病の患者さん(私も何度も診せていただいている)の下肢の症状について相談されて、私は当初レボドパによるジスキネジアを疑いました。ところが、その開業医の方は、血中のビタミンB12が低下していることを発見し、亜急性連合性脊髄変性症が強く疑われることがわかってからのやりとりです。

> ビタミンB12投与法ですが、UpToDateをみると最初1週間毎日1000μgついで1/週となっていますが、メチコバールの能書では500μg週3回投与となっています。
> いずれの投与法をとるべきでしょうか?

どちらが適切かわからない→どちらでもいい→患者さんと家族の支援体制で、やりやすい方に決めていい ということだと思います。

なぜなら、きちんとhard endpointを主要評価項目として設定して、この二つの用法・用量をhead to headのRCTで比較する試験など、患者さんの数から考えて、実現可能とはとても思えないからです。

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