「消極的な意識」とは

「医師が使い方を知らない、勉強していない」というような,我々をバカにしきった,医師免許を持った販促員が,FDAと結託した誇大広告代理店の意を受けて恥知らずな営業トークを展開した事例である.
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【TREND】糖尿病薬市場、SGLT-2の浸透ゆるやか  DPP-4は配合剤シフトへ( 日刊薬業 2017年5月19日 )
2017年3月期決算発表がほぼ終了した。国内市場は依然低調だが、疾患領域ごとの製品売上高からは、競合による構造変化が読み取れる。がんに次ぐ大市場となった糖尿病領域の動向を探ってみた。

●ピーク時予想にほど遠く
 SGLT-2阻害薬は医療機関への浸透に加速がつかない。6成分7品目のうち国内企業から売上高が開示された4品目を見ると、全体で前期比1.8倍に拡大したものの、どれもまだ小粒だ。先行した「スーグラ」は期初予想の125億円に届かない95億円、「フォシーガ」も78億円止まりだった。日本糖尿病学会の適正使用に関する勧告が昨年5月に変更されたが、市場を大きく刺激するには至らなかった。「ルセフィ」以外は期中に下方修正している。
 先日、東京都内で開かれたセミナーでは大学病院の関係者が、SGLT-2阻害薬が普及しない要因として「医師が使い方を知らない、勉強していない」と指摘。発売まもなくの副作用報道もあって、あえて危険を冒したくないという消極的な意識が根強くあるという。今期予想はトータルで5割近い増収だが、糖尿病治療薬におけるシェア上げるには時間を要しそうだ。
 これら以外の品目では日本ベーリンガーインゲルハイムの「ジャディアンス」が、心血管死のリスクを38%低下させるというデータを背景に上昇したのが目立つ程度だ。「アプルウェイ」「テベルザ」を含めた6成分7品目の全売上高は、まだ300億円台前半とみられる。トータルのピーク予想が約2500億円(薬価ベース)だっただけに、その足取りの重さが分かる。(以下略)
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懲りない連中だぜ.そもそも,なぜ6成分7品目もの「新ゾロ」が必要なのか?売り上げがピーク予想の1/8ということは,販売戦略の失敗であると,なぜ素直に認識できずに,こともあろうに「医者どもが馬鹿揃いだから」と結論するのか?ジャディアンスにしたって,25mgが承認整理にならないことを,なぜ有り難いと思えないのか?

馬鹿野郎,何が「あえて危険を冒したくないという消極的な意識が根強くある」だよ.効きもしねえ薬を処方して,患者さんに副作用が出るかどうかを試すようなロシアンルーレットをやるような真似は絶対にしない.それが医者の最低限のモラルってことも知らねえ奴は,医道審議会にかけられて医師免許を剥奪されても,金輪際文句は言えねえんだよ.ディオバン事件の二の舞にならないだけ有り難いと思っておとなしくしてやがれ.

誇大広告代理店と化したNEJM
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