もくもく会とやらのこと

「今の案は、非喫煙者の意見に寄りすぎているので、分煙にまで落とし込みたい。そもそも、総理や官房長官は、目の前で吸っても嫌な顔はしないですよ」

これは「禁煙ファシズム」に徹底抗戦を唱える,「もくもく会」のメンバーの発言である.やけに勢いのいい発言が飛び交う会なのだが,その勢いの割にはメンバーリストは公開されていない.しかし総理や官房長官も舐められたものだ.この調子だと家族と一緒に車に乗る時も吸うのだろう.私なんぞは,同乗者にタバコを吸われるぐらいなら,頭髪の欠如をなじる罵声を浴びた方がましだと思うのだが.

自分たちの言動と行動が,非喫煙者の身体と心の両面に対するハラスメントになっている.そんなこともわからない未熟な人間達が「選良」だってんだから,臍が茶を沸かす.共謀罪,森友,加計だけが市民の反感を買ったと思ったら大間違いだ.

台湾での非常に厳しい受動喫煙防止を報道する記事を目にしたことがないが,これもやっぱり「報道しない自由」,「もくもく会」への気遣いに違いない.と,そう思われたくなかったら,しっかり記事を書くことだ.

参考: 春山康夫, 甲斐裕子.台湾と日本における喫煙対策と喫煙率の推移 日本健康教育学会誌 2012;20:252-253

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