言霊

ようやく日経にもちっとはまともな記事が出るようになりました。もっとも「ウチは警告しておいたからね」というアリバイ作り&「空売りするんなら今だぞ」という煽りの二重効果を狙っているとも言えますが。


米景気後退、年内予測も 「バナナ」におびえるFRB議長(日経新聞 2022/6/28 抜粋)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN23F4G0T20C22A6000000/

「バナナはそんなに遠くない」。5月のダボス会議で米カーライル・グループ創業者のルーベンシュタイン氏が使った隠語が、パウエル氏の心境をもっともうまく表しているかもしれない。「バナナ」は70年代にカーター大統領から景気後退(recession)という単語を口にしないよう叱責された経済顧問が使い始めたとされる。

景気は気から。FRB議長が下り坂だと認めたら企業や消費者の心理は余計に落ち込み「言霊」が自己実現的に景気後退を呼んでしまう。22日の議会証言でパウエル氏は「景気後退の可能性が特に高まっているとは思えない」と否定した後、こう付け加えた。「景気後退の予測というのは、誰もが得意ではない」

何が言いたいかというと:
●今まで見えてなかったことが突然姿を現したように見えるのは、新コロバブルの目眩まし効果だった。
●バブルがはじけた後で初めて、(バブルをすっかり忘れてしまうのではなく)バブルから距離を置いて考えられると気づく人がいる一方で、
「もうはまだなり まだはもうなり」をバブルが始まった時からお経のように唱え続けてきた人もいる。

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