神経内科嫌いを作る教育(あるいはハラスメント)

ある学生さんは、当初、神経内科をやりたいと思っていたけれど、実習で神経内科が大嫌いになったそうです。その理由を尋ねると、神経内科が嫌いになるようなハラスメントを受けたからだそうです。以下が彼の話です。

腱反射が出ないことを主訴にする患者はいないにもかかわらず、必ず腱反射を診ろと言われる非現実、ファンタジーの世界で教育が行われている。それでも、我慢して腱反射の練習をしても、うまく腱反射が出ない。どうして出ないのでしょうと尋ねると、安いハンマーを使うなと文句をいわれる。それで、大枚はたいてハンマー買い直して、反射がうまく出せたのはいいが、今度は亢進か減弱かわからないので、亢進と減弱の判断基準を尋ねた、なのに今度は、症例によって違うとか、経験が必要だとか言って教えてくれない。そういう本人には経験があって、専門医も取っているのに、その経験の結果を教えないというのは、神経内科なんかお前にわかってたまるか と言っているのと同じだ。これはハラスメントであって教育ではない。 

と彼はいうのです。もし、あなたも、同じような不満を感じているとしたら、どうぞ、私が週に一度お世話になって、外来と病棟で勉強させてもらっている、国立病院機構 東埼玉病院へいらしてください。あなたが求める神経学の教育がそこにあります。病院の看板である総合診療科との密な連携も、魅力に感じていただけます。そして,医師としてどういう方向に進むにせよ,人間を診る窓として,神経学が大いに役立つことがわかっていただけます.

ご連絡は下記へ:
国立病院機構東埼玉病院 神経内科(担当:尾方)
e-mail: neuroあっとマークnhs.hosp.go.jp

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