新聞記者のリテラシー

『ディオバン「事件」では「真相が究明されていない」』との主張は,その人間にバルサルタン問題を理解するだけのリテラシーが欠如していることを示す第一級のエビデンスである.そもそもARBやSBPが何の略号だかわからないのに,バルサルタン問題を理解できるわけがない.

添付文書一つ読まずにディオバン「事件」のデマ記事を書く記者さんたちも,そんな暇があるんだったら,脈の取り方一つ知らないのに,ミトコンドリア病の診断を確定した神経内科医をやぶ医者呼ばわりする検察官を告発する記事でも書いてくれればいいのにと思うのだが,法的リテラシーのほの字も持ち合わせないらしい.素人ばかりがやたらとでかい面をして正義の味方を自称し,汗水たらして診療している人間が,そいつらからやぶ医者呼ばわりされる.いやはや医者とはそんな役回りの商売である.

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