Massie's Scotland:dogshit

犬の糞とゴミと盗人ーこの普遍的なるものー

どういう根拠か知らぬが,英国は紳士の国という風説がまかり通った時代があった.紳士だけとはけしからん,淑女も入れろという抗議声明があったからか,はたまた人の行き来が多くなったので,真相が明らかになったためかは定かではないが,このような根も葉もない評判が笑い話の種にしかならなくなったのは喜ばしいことである.

しかしそれでも頑迷な人はいるもので,紳士の国と聞いていたが,道が犬の糞とゴミだらけ,あげくに荷物はかっぱらわれるとは何事かと,一人悲憤慷慨なさるを時に見聞することもあり.お互い目糞も鼻糞も生産する人間であることを承知していれば,互いの糞の付き方を観察する余裕もあろうものを.

表題のものに日本で相当するとしたら,タバコの煙と吸いがら,放置自転車,選挙の宣伝カーの騒音といったところだろうか.いずれも誰もが止めなくてはならぬと思いながらも絶対になくならないものである.

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