deja vuの有効性


検疫→竹槍
手洗い→バケツリレー
マスク→防空頭巾

このようなアイテムの数々の有効性のエビデンスはどこにあるのだろうか?

日本精神神経学会学術総会
日本麻酔科学会学術集会
日本遺伝カウンセリング学会学術集会
プライマリ・ケア関連学会連合学術会議

以上は2009年5月に、新型インフルエンザ騒動で中止になった学会である。

70年ほど前から数年間流行していた「この非常時に」って言葉を思い出した。この非常時に「不要不急の」学会なんてやっていられない というわけだ。しかし、この間、プロ野球もJリーグの試合も、一切中止にならなかった。学会よりも、もっと人間が接近し、もっと人数が集まる場なのにもかかわらず。

学会の価値なんて所詮その程度の価値しかないというメッセージを国民の皆様に知らしめる効果を狙ったプロフェッショナリズムのなせる業だろうか。

ちなみに、プライマリ・ケア関連学会連合学術会議は、中止になった時よりも流行がひどく「パンデミック」になっていた京都で2009年8月21-23日に、強行されたが、会場の片隅にアルコール消毒用のボトルが申し訳なさそうに置かれていただけで、ほとんどの参加者がマスクもせずに、冷静に討議を行っており、これまでの普段の学会と何ら変わることなかった。

プロフェッショナル達も、おごらず、学習し、進歩するという証拠には違いないのだが、望むらくは、5月の時点で、野球やサッカーを楽しむ一般市民と同程度のリテラシーを持っていてもらいたかったと考えるのは、私だけだろうか。

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