非国民・陰謀論・そして対米追従主義
馬鹿の一つ覚えで思考停止する癖は、ウクライナ問題に限ったことではありません。ワクチンに関する素朴な疑問を全て「陰謀論」で片付ける一方で、「コロアンティーナの大冒険」のような、ワクチンリテラシーを育む良質なコンテンツを放送禁止にするような薄汚い小細工をするから、「ゲシュタポ気取りのチンピラども」なんて有り難い渾名を頂戴するようになるんです。それはともかく、下記は学びの多い記事なので全文を読んでみてはいかがでしょうか。テレビジョンや新聞と無縁になるだけでどんなに生活が豊かになるかを実感できるでしょう。

「なぜアメリカはウクライナ戦争を愛しているのか」を報道したインドTVにゼレンスキーが出演、台湾も引用(遠藤 誉 Yahoo! Japan ニュース 2022/4/17)より抜粋
非常に驚いたのは、インドで人気のアーナブの主張と、4月16日のコラム<「アメリカはウクライナ戦争を終わらせたくない」と米保守系ウェブサイトが>で書いたThe American Conservativeの主張が一致しているということだ。「ウクライナの最後の一人が」という言葉を使ったことまで一致している。アメリカのシンクタンクの研究員が、アーナブの主張を真似するはずもなく、互いに独立に、全く異なる切り口から踏み込んでいって同じ結論に達するのは、そこに真実があるからではないだろうか。

戦争の原因を語ったからと言って、誰一人、ロシアの味方をしているわけではない。筆者を含め、ほぼ全員が、ロシアの蛮行は許せないと断言し、その前提で「戦争が起きる原因」を追究するのは、「人類から戦争そのものが無くなって欲しい」からである。しかし、日本はアメリカに追随した単一思考しか容認せず、少しでも必死で原因を解明しようとして、バイデンが原因を作っているという結論に達した瞬間に、すぐさま「陰謀論」と詰(なじ)る感覚が出来上がっている傾向にある。

 これでは、日本は絶対に戦争から自由になることは出来ないし、次の戦争を起こさない方向に戦略を練ることもできなくなってしまう。それは日本国民にとって良いことなのだろうか?原因を正確にたどって行けば、次に犠牲になるのは日本であることが見えてくる。その思考を回避する理由は、何もないはずだ。日本の国は、日本人自身が守るしかないのだから。

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