平成27年度日本生化学会九州支部例会シンポジウムのご案内

「極限環境で働く生体分子の生化学」

地球上には我々人類が生きられないような極限環境下で生息する生物が多く存在します。これらの生物を研究することは、極限環境下での生命活動は何が違うのかという興味に対する生命現象の普遍性と多様性の理解から、生命の基本原理の解明にも繋がります。現在までに単離同定されている極限環境微生物は、真正細菌とアーキア(古細菌)に分けられ、これらを真核生物と共に三つの独立した生物ドメインを構成する一員として見ることによる比較生化学は、生体分子の共通の祖先や、生命の初期進化に関する研究のための有用な手段にもなります。本シンポジウムでは、極限環境の生命現象を理解するための先端研究としての代表例を紹介し、その分子的特徴や分子進化について、生化学的理解を深めるための場を提供したいと考えております。どうぞ、みなさま奮ってご参加下さい。

オーガナイザー:石野良純(九州大学大学院農学研究院・教授)
日時:平成27年5月16日(土)16:00~18:30(予定)
場所:九州大学箱崎キャンパス国際ホール
参加費:無料(申し込み不要)

1)今中忠行(立命館大学生命科学部・教授(京都大学名誉教授)) 「超好熱菌における耐熱性の分子機構」

2)木村 誠(九州大学大学院農学研究院・教授) 「アーキアのリボヌクレアーゼP研究から見えてきたRNA酵素からリボ核タンパク酵素への進化」

3)神田大輔(九州大学生体防御医学研究所・教授) 「蛋白質のアスパラギン残基に糖鎖を転移するオリゴ糖転移酵素の構造生物学 〜超好熱性古細菌由来の蛋白質の安定性を最大限に活かす〜」

4)渡邉 啓一(佐賀大学農学部・教授) 「低温適応酵素の構造と機能」

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