心窩部左室短軸

特徴

<左室壁運動の異常の有無を観察記録するための断面>
・経胸壁での観察が十分に行えない症例(肺疾患、高齢者等)における左室機能の観察記録。

患者の体位、体表上の探触子位置と方向
・患者の体位は膝を立てた仰臥位をとる。
・ [心窩部 肝静脈断面]よりビーム方向を患者の左肩甲骨方向へ向ける。


基本断面を得るための基準点
左室短軸大動脈基部の基準点として収縮期、拡張期の各断面が得られるように探触子を操作する。
・大動脈基部(収縮期)は大動脈弁が開放し、弁腹の横断面が逆三角(▽)で各弁交連部が明瞭な断面である。
・大動脈基部(拡張期)は大動脈弁が閉鎖し、弁同士の接合部がY字(Y)になる断面である。  

走査の方法
・[胸骨左縁 左室短軸]とほぼ同一である。
 

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