移植医療におけるCOVID-19関連のQ&A<医療者向け>
日本移植学会 COVID-19関連窓口
E-mail: covid19.jst@gmail.com
こちらは臓器移植に関するQ&Aです。
十分な情報が集積していないため、リスクの程度は明らかになっていません。
過去の曝露から発症までの期間の情報から、現時点では14日間が推奨されています。
3つの密を避けるなど、厚生労働省のガイドラインを参照してください。
下記の“項目”を参考にしてください。
◎新型コロナウイルス感染症及び移植医療の現況
◎自施設の移植の現状
◎自施設における感染防止対策(院内体制、移植患者の周術期管理について)
◎感染リスクに関して
・伝播の可能性
・免疫抑制に伴う移植早期の易感染
◎リスク・ベネフィットのバランスという考え方
現時点では分かりません。
クラスターがなくても感染リスクはありますので、各施設でしっかり判断して対応してください。
現時点では分かりません。
一概に言えません。
現時点では分かりません。
現時点では分かりません。
下記を参考に情報提供をお願いします。
◎感染予防の基本徹底
◎遠隔診療の案内
◎新型コロナウイルス感染が疑われたときの居住地域での手順をしらべておくことを指導
本事項のQ4.とQ11.の答えを参考に情報提供をお願いします。
生体ドナーは外科手術の侵襲により免疫力が低下しますから感染のリスクを増やす可能性が否定できません。献腎移植は推奨するのではなく提供の機会が極めてすくない患者さんにおいてリスクを説明して希望された場合に実施しています。
現時点でそのような情報はありません。
現時点では有効な治療薬が確定していませんので、お答えできません。
ACE2にコロナウイルスが結合するため、感染の増悪が危惧されましたが、現時点では中断の必要性はないとされています。
必要な情報を共有していきます。
必要な情報を共有していきます。
ホームページで情報提供しています。URLは下記です。
https://square.umin.ac.jp/jst-covid-19/
抗体の有無よりPCRでRNAをチェックすることでより確実な検査結果を得ることができるでしょう。
患者のrisk/benefitのみならず、その地域の感染拡大の状況を踏まえて、移植を施行した場合の当該施設および地域の医療体制に与える負担を、各地域の感染蔓延の程度、医療資源の多寡を加味して、その移植を実施するか多角的に判断していってください。
この状況は長期になる可能性が高く、準備をしすぎということはない。院内感染を少しでも防ぐために個人防護具の確保が重要です。院内の感染管理部署と相談の上、Supplyの時期を考慮してPPEの量を確認し、発注・備蓄・管理を行ってください。
感染管理に100%はなく、地域の感染状況が悪化していれば、欧米でも院内感染を防ぐことは不可能でした。患者の病態と院内の感染防御体制のみならず医療圏と病院全職員の行動範囲を含めたリスクを多角的に評価して総合的判断が求められます。
一人ひとりの患者に最善をつくす医療から、できるだけ多くの生命を助ける医療への転換が迫られる状況です(2020年3月30日生命・医療倫理研究会の提言より引用)。移植に限らずほかの治療法と一緒に自粛するときは自粛することになるでしょう。生命に直結する心臓、肺、肝臓の移植については、その実施継続について施設でのコンセンサスが必要になると思われます。
院内で感染が起きないという仮定であれば正しいかもしれません。市中感染が拡大している状況では移植後早期の自宅療養も安心できるものではなく、移植施設においてもリスクは低くはないでしょう。施設のCOVID-19患者の受け入れ状況、感染防御実態(体制ではなく)によっては、生体ドナーを病院という危険地域に入れることになります。すべてが想定のシナリオになりますが、時々刻々変化する状況の中で知恵を結集して判断するしかありません。
PCR検査の検出率は100%ではありません。PCR検査を絶対的なものと考えたら間違いです。また、100%健康な生体ドナーを、リスクのある環境であえて侵襲を加えること自体にリスクを伴います。
生体移植では、レシピエントとドナーに対して絶対にリスクを回避をすべきです。このためには、両者が完全に14日間、隔離された環境に置かれたならばほぼ安全といえるでしょう。院内の感染の問題から、来院受診を含め、病院での経過観察も必ずしも安全とは言えません。PCR検査が限られた件数しか行えない現状において、絶対的な安全性を担保することが出来ない生体移植を行うことは避けるべきです。
こちらは臓器の斡旋・臓器摘出に関するQ&Aです。
すぐにJOTへ連絡をしてください。JOTから提供施設および各移植施設へ情報共有が行われます。
摘出メンバーに限らず医療者は、日頃からリスク評価を行っていってください。
想定される曝露の程度により一般的な方法で実施してください。
これまで通りの対応をしてください。
通常通りの対応をお願いします。
旅程での暴露がなければ可能であると考えますが、各病院の方針に従ってください。
現時点で法令としては必須となっていませんが、実施することが望ましいと考えます。
現時点では行われません。
ドナー候補者のCOVID-19に関する情報収集(COVID-19の感染歴、施設の院内感染の有無、CT所見、PCR結果など)を行ってください。
本事項のQ9.をご参照ください。
スタンダードプリコーションを徹底してください。(参照:日本環境感染学会教育ツールVer.3(感染対策の基本項目改訂版)02.標準予防策・・・URL:http://www.kankyokansen.org/other/edu_pdf/3-3_02.pdf)
より高いリスクという点で意味はあります。
こちらは臓器提供に関するQ&Aです。
可能な限り、臓器提供候補者にPCR検査をお願いします。
ホームページに掲載していますので、ご覧ください。URLは下記です。
https://square.umin.ac.jp/jst-covid-19/
※今後、救急関係の学会にもリンクを貼っていただく予定です。
厚生労働省の通知や移植学会の指針に従って対応をお願いします。
現時点では脳死下・心停止後移植は行われておりますので、厚生労働省の通知や移植学会の指針に従ってご対応ください。
感染が判明している場合は臓器提供をすることはできません。各病院のマニュアル等に従って対応してください。
摘出チームの医療者の健康状態チェックを行ってください。また、動線等の配慮もお願いします。
必要なドナー評価およびドナー管理が貴施設で可能であれば、必ずしもMC来院は必要でありません。必要であれば、電話相談が可能です。
低いと考えてよいですが、ゼロではありません。
現時点では分かりません。
提供に関わる医療スタッフであるなしに関わらず、健康管理は行ってください。
実施していただき、各病院の規定に則って対応してください。
各施設で定められた健康チェックが行われています。また、スタンダードプリコーションの徹底を行っております。
普段通りのお話をお願いします。