会長挨拶

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第39回日本微小脳神経外科解剖研究会

会長 河野 道宏

(東京医科大学 脳神経外科学分野 主任教授)

このたび、2025年9月13日(土)に東京・新宿の京王プラザホテルに於きまして、第39回 日本微小脳神経外科解剖研究会を開催させて頂きます。脳神経外科解剖に特化した歴史ある本会を担当させて頂きますこと、教室としても大変光栄なことと存じます。

今回は初の試みとして、参加者が比較的共通する日本脳腫瘍の外科経学会(9月12-13日)と併催させて頂くこととなりました。是非、どちらの学会にも足をお運び頂き、双方の学会を活性化して頂けることを期待しております。

本学会のメインテーマを「手術に直結する微小解剖」とさせて頂きました。手術において良好な結果を得ることが我々脳神経外科医の仕事であり、そのためにも、正常の解剖が頭に入っていなければ、病的解剖に正しい対応が困難であることは誰もが理解しているところです。頭蓋底外科一つ取っても、cadaver dissectionではドリリングに慣れることや正常の微小解剖について勉強することは可能ですが、実際の手術の際には、出血のコントロールや病的解剖への対応が加わることになります。今回は、これまで本研究会で約40年近く語られてきた微小解剖を踏まえて、これをどのように実際の手術に活かしていくのかを、一流術者に解説願いたいと考えています。また、最近は神経内視鏡を用いた手術の進歩は著しく、そこで、内視鏡手術の手術解剖についても解説をして頂くことを考えています。

今回は脳腫瘍の外科学会との併催ということもあり、広く演題を募集したいと考えています。是非、皆様の演題をお待ち申し上げます。どうか、皆様にとっても当教室にとっても実りのある会となることを期待し、準備を進めておりますので、皆様の積極的なご参加をよろしくお願いいたします。