第32回日本遺伝子細胞治療学会学術集会
大会長 水口 裕之
(大阪大学大学院薬学研究科分子生物学分野教授)
第32回日本遺伝子細胞治療学会学術集会
大会長 水口 裕之
(大阪大学大学院薬学研究科分子生物学分野教授)
この度、2026年7月23日(木)~25日(土)の3日間*、大阪府大阪市北区中之島のグランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)に於いて、第32回日本遺伝子細胞治療学会学術集会(JSGCT2026)を開催させて頂くこととなりました。今回は“産官学で共創する更なる遺伝子細胞治療の発展”というテーマといたしました。
*22日(水)は教育プログラムを開催(場所:グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場))
1990年代初頭から実施されてきた遺伝子治療は、当初の大きな期待に反して、2000年代前半には低迷期を迎えました。しかしながら、2010年を過ぎた頃から、地道な基礎研究の成果が少しずつ成果として現れ始め、遺伝子治療の成功例が散見されるようになりました。そして現在、ご承知の通り、ベクター技術の進歩や遺伝子改変細胞技術を基盤とした遺伝子治療(遺伝子細胞治療)が、一部の疾病に対して革新的な医療として広く利用され始めています。その一方で、ベクターの全身大量投与に伴う有害事象や、ベクター製造技術の課題、より広範な疾病に対する遺伝子細胞治療の適用といった実用面での課題だけでなく、本領域を担う若手人材の不足など、遺伝子細胞治療の更なる発展に向けては課題があるのも実情であります。産官学の関係者が一同に集い、議論し、今後に向けて発信するために、本学会が果たす役割もいっそう大きくなるものと思われます。
このような学術的・社会的背景のもと、更なる遺伝子細胞治療の発展に向けて、米国遺伝子細胞治療学会や欧州遺伝子細胞治療学会、遺伝子細胞治療製品の開発を進める企業や規制当局関係者の参画、関連する他学会との共同シンポジウムの開催など、第32回日本遺伝子細胞治療学会学術集会は産官学の共創を刺激し、遺伝子細胞治療の更なる発展に貢献するような学術集会にしたいと考えております。
本学術集会が、将来を見据えた活発な議論の場となり、参加される皆様にとって有意義なものとなることを心から願っております。
2025年8月吉日