埼玉県臨床細胞学会の歩み 獨協医科大学越谷病院病理部 上田 善彦 埼玉県臨床細胞学会は,1981年に発足しました.当時は,がんが死亡原因の第一位になり,がんに関する関心が高まるとともに,がんの早期発見における方策の確立が急務とされた時であり, 特にがん検診や一般医療機関での細胞診検査が広く普及し,さらに1982年に制定された老人保健法の実施とあいまって,膨大な量の細胞診検査が必至となっている時でした.全国的な細胞診需要の増加に対して細胞診従事者の質,量ともに不足している現状であり,このような社会的背景や状況は埼玉県においても例外ではなく”埼玉県における臨床細胞学の進歩と普及を目的とし,会員相互の親睦を図る”という理念のもと日本臨床細胞学会埼玉支部を結成するに至りました.支部の結成にあっては田島基男先生を中心に,当時埼玉県医師会産婦人科医会会長の藤間利行先生を支部長,天神美夫先生を顧問にお願いし,理事15名,評議員23名,監事2名で発足しました. また,検診業務に必要な細胞検査士の養成に協力するということで,埼玉県医師会子宮がん検診部会からの多大な経済的な支援も頂いていました. |
1977.7 「埼玉県細胞診研究会」発足 1980.7 日本臨床細胞学会埼玉県支部設立打ち合わせ会 1981.3 日本臨床細胞学会埼玉県支部設立準備会 1981.7 「第1回日本臨床細胞学会埼玉県支部学術集会」設立総会 1982.1 「第2回日本臨床細胞学会埼玉県支部学術集会」 1985.1 「第1回細胞診技術者養成研修会」 1991.7 「 第1回埼玉県細胞診ワークショップ」 1993.2 「第12回日本臨床細胞学会埼玉県支部」 2000.11 「第39回日本臨床細胞学会秋季大会」 |