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埼玉県臨床細胞学会
埼玉県臨床細胞学会は,日本臨床細胞学会の地域連携組織として活動しており,現在,
医師会員106名(専門医87名)と技師304名(細胞検査士)の計410名が所属し,活発な活動
を行っています.
本会は,埼玉県における臨床細胞学の向上・発展と,その普及に主眼を置いています.
主な活動としては,細胞診断業務従事者の教育指導に関する事業,とくに学術集会,講演
会,研修会の開催があり,その活動内容を含めて教育的な内容を学会誌としてまとめ,年
に1度刊行しています.
細胞診断とは,組織診断と対をなす重要な医療情報であり,細胞形態に基づいて質的診
断を提供するものです.ほとんどすべての臓器・組織が対象となりますが,比較的皆さんに
馴染みがあるものとしては子宮頸部・子宮内膜の細胞診,喀痰の細胞診,尿の細胞診など
があると思います.これらについて採取された細胞に関して,パニコロウ染色やギムザ染色
という染色を行い,その細胞を顕微鏡で観察し,悪性の有無を推定します.歴史的にみると,
子宮頸がん検診は日本においては1960年代より導入されましたが,その普及により子宮頸
癌の早期発見・早期治療が行われるようになり,子宮頸癌の死亡率の低下に大きく貢献す
る結果となりました.
現在,乳癌や肺癌検診のみならず,甲状腺や唾液腺などの他臓器においても,病変の悪
性の有無について,細胞検査は大変重要な役割を担っています.
ご存じのように癌の治療には早期発見が不可欠であり,皆様の健康維持のためにも,
定期的に検診を受けられることをお勧め致します.
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