第14回日本医療マネジメント学会大阪支部学術集会

　第14回日本医療マネジメント学会大阪支部学術集会を、2022年2月26日（土）に大阪国際交流センターで開催させて頂くにあたり、ご挨拶申し上げます。

　本学術集会は、日本医療マネジメント学会の大阪支部事業として毎年1回開催されてきていますが、昨年は新型コロナウイルス感染症の蔓延により前回の第13回学術集会が7ヶ月延期の9月開催となりました。それに伴い当初今年の2月末に予定しておりました当会も、1年間延期での開催とさせて頂きました。

　本会は、医療の質の向上を目的とし、医療安全、地域連携、チーム医療、災害対応、クリティカルパス、人材育成、病院運営/経営 等幅広い分野において、多職種の医療従事者（医師・看護師・薬剤師・栄養士・臨床検査技師・診療放射線技師・理学療法士・臨床工学技士・事務職）が一堂に会し、日常の業務改善や病院機能向上のために、成果を発表し意見交換を行う貴重な場であります。

　今回のメインテーマは、「地域密着大阪型医療 ～2040年への路～」とさせて頂きました。いわゆる団塊の世代がすべて後期高齢者となる2025年に向けて、現在各都道府県で地域医療構想が策定中ですが（2025年問題）、その15年後には、65歳以上の全高齢者人口がピークに達しそれとは逆に現役世代人口が激減する、「2040年問題」に直面します。社会保障給付費も2025年比で1.4倍に膨れ上がると見込まれています。この近未来にどう備えていくかは、我々医療に携わる者にとって大きな課題であります。今回は、現状の大阪の医療の特性や課題を整理し、2025年を超えてさらにその先の2040年を見据えた大阪の医療と福祉について、皆さんと共に考える機会にできればと考えております。メインテーマに沿いました教育講演（基調講演）とシンポジウムを予定させて頂きますとともに、興味深い特別講演やランチョンセミナーも予定しております。学会会員の皆様におかれましては、多くの一般演題のご応募をお願い申し上げます。

　現在コロナ禍第5波の最中で、大阪府には4回目の緊急事態宣言が発令中です。しかし何とかこの繰り返し襲来するコロナ波を克服、くぐり抜け、会場にて多くの学会会員の皆様とお会いできることを祈念しております。奮ってご参加の程、何卒宜しくお願い申し上げます。