
上田晃一
一般社団法人
日本口蓋裂学会会員各位
日本口蓋裂学会はその前身である口蓋裂治療談話会から発足し、1976年に設立してからは、47年目を迎えます。会員の皆様のご尽力のもと、現在、3100名近くの会員を有する学会へと発展してまいりました。本学会は、口唇裂・口蓋裂の治療・予防に関する学術の発展と社会福祉に寄与するとともに、会員相互の知識の交換と親睦をはかることを目的として、多分野の専門家が一堂に会する、きわめて専門性の高い学会でもあります。
学会の運営は、他の学会であまり類を見ない様々な領域の専門家がお互いを高め合いながら一致協力して行われておりますが、その精神を忘れず、協力体制をさらに高めていきたいと思います。その目標に上げられるのが、2025年10月19日~24日に国立京都国際会館で行われる、国際口蓋裂学会の開催であります。テーマは「Best time in Kyoto to create cleft history」です。誘致にご尽力された皆様へ心より御礼申し上げます。そのテーマにあるように海外から来られた方々が、「日本に来てこの学会に参加してよかった。」と感想を抱いて頂けるように、会員一同協力して、準備にあたりたいと考えておりますので、何卒ご協力、ご尽力いただきたいと思います。詳細につきましては、本学会ホームページからご参照願います。
日本口蓋裂学会認定師制度が2019年よりスタートし、現在250名近くの会員が認定師を取得されています。口唇裂・口蓋裂治療を担う多くの専門家を輩出し、経験と知識を次世代に受け継ぐことができるように、皆様に認定師の積極的な申請をお願い申し上げます。
海外研修制度では、COVID-19感染症の世界的流行により、残念ながら現在は募集の一次中断をしておりましたが、「若手研究者短期海外研修制度」がございます。国際学会における学術発表や国際研修活動をサポートする体制を整えていく所存ですので、次世代の治療を担う若手会員の皆様の積極的な応募をよろしくお願い致します。
COVID-19感染症が収束の兆しを見せておりますが、会員の皆様におかれましては、未だに何かとご苦労が絶えない状況が続いていることと推察致します。より多くの患者様への安心安全で良質な医療を提供できるよう、また、本学会がさらなる発展を遂げていけるように、皆様のご支援を頂けますと幸いです。