Mikami M, Hirota T, Adachi M, Takahashi M, Nishimura T, Saito M, et al. Trajectories of emotional and behavioral problems in school-age children with coordination difficulties and their relationships to ASD/ADHD traits. Res Dev Disabil. 2023;133:104394.
著者らは弘前大学の研究チームで、乳児のフォローアップ検診を通じ、発達障害児の早期フォローを行っている。この研究では同意の得られた発達性協調運動障害と思われる773名を対象に、経年的に行動の問題や感情コントロールの問題を調査し、自閉症ASDや注意欠如多動症ADHDとの関係を調べている。統計的に問題行動の重度さから4群に分けると、より行動や感情面での問題がはっきりしている群は、2、3、4と学年を追うごとにそうした行動がより顕著になることを見出している。一方、それよりも重度が低い他の3群では学年を追うごとに行動が落ちついてきている。よって、著者らは問題がより重度の児は早期から介入していく必要を説いている。