この度、筑波大学医学医療系では、厚生労働省の委託を受け、令和5年度「人生の最終段階における医療・ケア体制整備事業」を実施することとなりました。
人生の最終段階における医療・ケアについては、医療福祉従事者から適切な情報の提供と説明がなされた上で、本人が家族等および医療福祉従事者と話し合いを行い、本人による決定を基本として、進めることが重要とされています。平成19年に「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」が策定されて周知が図られていますが、医療福祉従事者における認知は十分でなく、人生の最終段階における医療・ケアに係るより充実した体制整備が求められています。
本年度は、平成30年に改訂された「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」に基づいた「意思決定支援教育プログラム(E-FIELD:Education For Implementing End-of-Life Discussion)」を活用した相談員研修会を実施し、本人の意向を尊重した意思決定のための相談体制の整備を図ることを具体的な目標にしています。
(昨年度の研修プログラムにつきましては、以下のWebページをご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33381.html)
開催要項 | |||
研修名 | 本人の意向を尊重した意思決定のための研修会 相談員研修会 | ||
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研修予定 | 日程 | 会場 | |
① | 令和5年9月3日(日) | Web開催 | |
② | 令和5年9月24日(日) | Web開催 | |
③ | 令和5年10月15日(日) | Web開催 | |
④ | 令和5年10月29日(日) | Web開催 | |
募集人数 | 1開催あたり約30施設、80名程度 | ||
募集期間 | 令和5年6月1日(木) ~ 令和5年7月14日(金) 正午 | ||
参加費 | 無料 ※Web会議ソフトであるZOOMを用いて行います |
プログラム(予定) | ||||
開始 | 終了 | 時間 | プログラム | 主旨、構成内容 |
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08:45 | 09:00 | 15 | 受付 | |
09:00 | 09:15 | 15 | イントロダクション | |
09:15 | 09:50 | 35 | 講義 | ガイドライン総論 |
09:50 | 11:05 | 75 | 講義・グループワーク | 本人の意思決定する力を考える |
11:05 | 11:15 | 10 | 休 憩 | |
11:15 | 11:55 | 40 | 講義・グループワーク | 本人の意思の確認ができる場合の進め方 |
11:55 | 12:30 | 35 | 講義 | アドバンス・ケア・プランニング |
12:30 | 13:15 | 45 | 昼 食 | |
13:15 | 14:45 | 90 | ロールプレイ・講義 | アドバンス・ケア・プランニングの実践 |
14:45 | 15:00 | 15 | 休 憩 | |
15:00 | 15:20 | 20 | 講義 | 本人の考えを推定する |
15:20 | 15:40 | 20 | 講義 | 本人にとって最善の方針について合意する |
15:40 | 17:10 | 90 | グループワーク | 多職種チームで本人の方針について検討する |
17:10 | 17:30 | 20 | 質疑応答 |
※プログラムは改訂中であり、変更の可能性がございます。
1人の患者さんの事例を通して、ガイドラインを活用した意思決定をどのように進めたらよいかをチームで学んでいきます。
※1 参加者には「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」を事前に熟読した上で、「臨床における倫理の基礎」、「意思決定に関連する法的な知識」等に関する事前学習課題を修了してから参加していただきます。
※2 研修前アンケートにご協力いただきます。
上記2点につきましては、参加決定後に課題を案内させていただき、課題を修了していただいた時点で、当日の受講方法を案内させていただきます。
以下の全ての条件を満たす者(必ず施設単位で応募すること)
1 各医療機関等において、人生の最終段階における医療・ケアに関する意思決定に携わっている医師を含む多職種チーム(2名以上4名以下)で参加できること
2 多職種チーム全員(2名以上4名以下)が研修当日に1か所に集まることが可能であること。また、同会場ではソーシャルディスタンスを保った上でグループワークを実施でき、インターネットにカメラ付きのコンピューターを使ってアクセスできること
<研修受講に必要な環境及び機材について> ※下記の設置例を参照のこと●インターネット環境(スマートフォンのテザリングや、携帯型Wi-fi通信機の利用は推奨できません。アップロード、ダウンロード速度が3.0Mbps以上を安定して確保できる環境を推奨します。※速度テスト方法:研修に使用する環境で、 https://www.google.co.jp/ から「インターネット速度」と検索し、「速度テストを実行」)
●コンピューター(最新のZOOMアプリをダウンロードしておくこと)
●ウエブカメラ(外付けカメラ推奨)
●スピーカーフォン(グループディスカッションの集音のために必須です。カメラ内蔵型マイクやPC付属のものは不可。)
●プロジェクターまたは大型モニター(講義の様子を全員で見るために必要)
★ウエブカメラとスピーカーフォンについては、ご用意が難しい場合は事務局から貸し出すことができますので、必要な場合は申し込み時にご申請ください
3 上記の医療福祉従事者は、原則として、研修会受講時点において、人生の最終段階における医療・ケアに携わる者としての経験が3年以上であることが望ましく、研修修了後も引き続き、当該医療・ケアに携わる予定である者であること
4 研修修了後、本事業に協力し、各医療機関等において「人生の最終段階における本人の意向を尊重した意思決定支援」を実践すること
5 本事業にかかる調査や研究等に協力すること(全員のメールアドレスの登録が必要となります。その後の調査に使いますので必ず連絡が取れるものをご記入ください)
6 本研修会を修了したことについて、厚生労働省及び都道府県に対して、氏名、所属及び連絡先と併せて報告することに同意すること
※各医療機関等とは、病院・診療所・訪問看護ステーション・介護老人福祉施設等が連携し、多職種チームとして参加することが可能です。その際は、代表者の所属施設を施設名としてお申し込みください。
下記の、参加申込フォームよりお申し込みください。
令和5年度「人生の最終段階における医療・ケア体制整備事業」
研修会事務局(オスカー・ジャパン株式会社 研修支援事業部)
〒181-0013
東京都三鷹市下連雀3-35-1 ネオ・シティ三鷹
TEL:0422-24-6813(平日10時~12時、13時~16時)
E-mail: eol-kenshu@oscar-japan.com
木澤 義之
筑波大学医学医療系 臨床医学域 緩和医療学
〒305-8575 茨城県つくば市天王台1-1-1
TEL:029-853-3056 E-mail: eol_education@tsukuba.ac.jp