メイルリスト dHIS の設立趣意書
1st Draft(成澤案)
2nd Draft(廣瀬案)
3rd Draft(玉川案)
発起人
環境提供者
ページの移動
1st Draft 成澤案
歯科は医科の一部ではない.少なくともシステム構築にあたっては,一般病院のシステムとは全く別物であると考えていただきたい.
平成7年11月 医療情報学会において,[歯科診療情報システムを考える]というワークショップが設けられた.この機会に,大学の歯科病院のシステム開発に関わった歯科医師やSEがあつまり,議論を行うことができた.
医学であれば,大学以外にも大病院は数多いが,歯科の場合は大学と同規模の病院は数少ない.したがってソフトウェアを開発する業者も経験がなく,大学側の担当者は,通常多少コンピュータに関心がある歯科医か事務であるからシステム構築の経験などあるはずもない.パソコンソフトを使いこなすのと,こう言った規模の開発を行うのでは求められる能力も知識もレベルが大幅に異なるのである.
一般的にシステム導入は現場の要請で行われる場合は希であり,担当者以外は無関心あるいは消極的であり,可能ならば自分の業務だけはシステムに組み込まれないことを願っていたりする.
各大学の担当者は,こう言った悪条件の中でシステム構築に取り組んでいる.そして我々は,今後開発に取り組むであろう他大学の担当者あるいは,次期システム開発を行う可能性がある自分達の為に,情報交換および蓄積の必要性を痛切に感じている.
幸運なことに,インターネットのインフラが近年急激に整備され,大学やプロバイダ,商用ネットワークによって容易に電子メールのアカウントを得ることができる.この環境を用いて,我々は議論を行うことにした.具体的には,昭和大学に設けられた.
dhis@cc.showa-u.ac.jpというアドレスにメールを送信すれば,登録者全員にそのメールが転送される.それに対する返事も同じく全員に配信される.
このメールリストは,以下の目的のために使われる.
- 過去に行われたシステム構築の実例,構築経験を集積する.
- 現在行われているシステム構築に関する議論.
- 将来行われるシステム構築の具体像を描き出す.
我々は,この試みが,システム構築者の過大な負担を軽減し,ともすれば合理化の手段としてしか認識されていないコンピュータシステムが真に臨床研究に有効な手段となり,将来の歯科医学の発展に貢献するものと信じている.
1st Draft
2nd Draft
3rd Draft
発起人/環境提供/ページの移動
2nd Draft 廣瀬案
[趣旨]
昨今,歯学部附属病院システムが幾つかの大学に開発納入されてきた.当初,開発業者や大学側担当者は,歯科システムは医科システムのミニチュアもしくは一部門システムとして済ませられるであろうと,安易に考えていた.
しかし実際にはそうではなく,むしろそれまでの病院システムの不備を指摘し,その根幹の改変を迫る要素を含むものであったことが経験されることとなった.
また法規や省令によって定められた歯科独自の部位表現方法や,歯科特有の診療サイクルあるいは診療論理が存在している.したがってこれらを反映できるようなシステムでなければ,実稼働は困難である.
しかしこれまでは開発業者も大学側担当者も経験不足等のために,業務分析の不備,不完全な意志疎通,工数見積の誤算,工期の遅延等を繰り返してきた観を否めない.
そのようななか,平成7年11月 医療情報学連合大会において「歯科診療情報システムを考える」というワークショップが催された.そして歯学部附属病院のシステム開発に携わった歯科医師や技術者が一同に集まって,上述したような共通の問題を認識した.
これを機に,病院システムに関する経験やアイデアの交換や,活発な議論を行うためのメイルリスト dhis を創設することにした.このメイルリストには大学関係者だけでなく,各社の技術者にも多数参加して戴き,活発に発言して戴きたい.そしてこの中で,各歯科病院に共通した標準的な入力画面やシステム構成などを,ともに描き出して行きたいと考えている.
なおこのプロジェクトはメーリングリストを通じての情報交換や議論を中心に行うものではあるが,それに止まらず,各大学のFTPやWWW等の資源を積極的に利用していくものである.したがってモックアップや画面展開等をHTML形式にして,様々な環境から参照できるする.これによって,より確実で具体的な議論や情報交換を為しうるものと考える.
我々は,この試みがシステム構築者の過大な負担を軽減するとともに,病院システムが真に臨床研究に役立てられるための有効な手段となって,歯科医学の発展に貢献できるものと信じ,また切に願うものである.
[参加資格]
原則としてオープンではあるが,ディスカッションのテーマが,歯科系の病院情報システムであることを十分理解していること.
[暫定的な議題]
1.歯式の入力画面(CUI版,GUI版)
2.歯式の入力に必要となる特殊な文字コード等の標準化
3.病歴データベースにおける病名と処置との対応の付け方
...
4.病名ならびに処置名の体系化・標準化とコード割当(辞書作成)
ならびに同義語・類義語辞書の作成
...
5.将来的には;
歯科病院もしくは歯科医院における電子カルテの標準仕様
病院間ならびに病院医院間のデータ交換形式の標準化
[本プロジェクトの成果の使用許諾]
特許申請もしくは実用新案申請の為されていないアイデアもしくは実体については,その活用を妨げない. ... ほか(この件は業者各社の意見を容れる必要がある)
1st Draft
2nd Draft
3rd Draft
発起人/環境提供/ページの移動
3rd Draft 玉川案
構成は、対象別のお誘い部分+本文になっています。
----ここからお誘い部分---------
・dentex向け
今年の9月頃、このメーリングリストで、歯科の病院情報システムについて活発なやりとりがなされていたことを覚えておられる先生方もおられることと思います。
平成7年11月には、医療情報学会で”歯学部・歯科大学附属病院の病院情報システムを考える”というテーマで、ワークショップが開催されました。その概要は、wwwサーバを通じてご覧いただけます。(http://www.miyazaki-med.ac.jp/medinfo/95JCMI_prog_papaer/JCMI_Program1.html)
その後、関係者のご協力を得まして、情報交換のためのメーリングリストを作り運用てきておりますが、今回はあらためてメーリングリストへの参加をお誘いするため、このメールを送付いたしました。ご高覧の上、是非ご参加いただきますよう、お願い致します。
・各大学担当者向け
新社会資本充実という旗がふられて、大学間のコンピュータネットワークが整備されて来ました。巷ではインターネットがブームとさえなっています。また、日本全国の歯科関係者が参加するメーリングリスト(dentex-info@dent.niigata-u.ac.jp)も運用されており、電子メールを利用して時間と距離を超えたコミュニケーションを活用しておられる先生方も多いことと存じます。
このような動きは、これまで各大学毎に、開発・運用されてきた病院情報システムのあり方にも影響を及ぼしており、平成7年9月には、上記メーリングリストで歯科の病院情報システムについて、活発な議論がなされました。また、同年11月には医療情報学会でも、”歯学部・歯科大学附属病院の病院情報システムを考える”というテーマで、ワークショップが開催されております。その概要は、wwwサーバを通じてご覧いただけます。(http://www.miyazaki-med.ac.jp/medinfo/95JCMI_prog_papaer/JCMI_Program1.html)
その後、関係者のご協力を得まして、情報交換のためのメーリングリストを作り運用してきておりますが、今回はあらためてメーリングリストへの参加をお誘いするため、このメールを送付いたしました。ご高覧の上、是非ご参加いただきますよう、お願い致します。
・開発者向け
平成7年11月に、医療情報学会で”歯学部・歯科大学附属病院の病院情報システムを考える”というテーマで、ワークショップが開催されました。参加していただいたメーカーの方もおられると思いますが、その概要は、wwwサーバを通じてご覧いただけます。(http://www.miyazaki-med.ac.jp/medinfo/95JCMI_prog_papaer/JCMI_Program1.html)
その後、関係者のご協力を得まして、情報交換のためのメーリングリストを作り運用してきておりますが、今回はあらためてメーリングリストへの参加をお誘いするため、このメールを送付いたしました。ご高覧の上、是非ご参加いただきますよう、お願い致します。
----お誘い部分ここまで---------
----ここから本文-----------
<設立の趣旨>
病院情報システムは、コンピュータを使って病院業務を合理化するという課題を掲げて開発されてきており、現在では大規模病院から中規模病院へと普及してきています。
歯学部・歯科大学附属病院でも病院情報システムを開発・導入するところが増えてきていますが、これまでは開発を担当するメーカーも大学側担当者も経験不足等のために、業務分析の不備、不完全な意志疎通、工数見積の誤算、工期の遅延等を繰り返してきた観を否めません。これらは、歯科の病院情報システムを医科のシステムのサブセットあるいは部門システムとしてとらえたことに起因しており、現場のニーズにマッチしたシステムを作るには、歯科特有の診療サイクルあるいは部位表現方法などを反映できるような、新たな視点が必要であると考えています。
また、システム間での情報交換も、早急に検討しなければならない問題です。
そこで、我々は、今後開発に取り組むであろう歯学部・歯科大学の担当者、あるいは次期システム開発を行う可能性がある自分達の為にも、情報を交換し、蓄積できる場が必要であると考え、メーリングリスト設立に至りました。
この、メーリングリストの目的、運用は下記の通りです。ご高覧の上、是非ご参加いただきますようお願い致します。
<メーリングリストの目的>
・歯科の病院情報システム構築に関係する経験やアイデアの交換
・歯科の病院情報システムに共通する入力画面やシステム構成の提案と開発
・ftpやwwwなどを利用した、情報資源の共有
<当面の議題>
・歯式の入力画面(CUI版,GUI版)
・歯式の入力に必要となる特殊な文字コード等の標準化
・病歴データベースにおける病名と処置との対応の付け方
・病名ならびに処置名の体系化・標準化とコード割当(辞書作成)
ならびに同義語・類義語辞書の作成
<将来的には>
歯科病院もしくは歯科医院における電子カルテの標準仕様
病院間ならびに病院医院間のデータ交換形式の標準化
<メーリングリストの成果について>
我々は、この試みがシステム構築者の過大な負担を軽減し、ともすれば合理化の手段としてしか認識されていないコンピュータシステムが、真に臨床研究に有効な手段となり、将来の歯科医学の発展に貢献するものと信じています。
したがって、特許申請もしくは実用新案申請のなされていないアイデアもしくは実体については、積極的に活用できるかたちで提供することを基本方針とします。
発起人一同
1st Draft
2nd Draft
3rd Draft
発起人/環境提供/ページの移動
[発起人] (あいうえお順)
鈴木一郎 新潟大学・口腔外科第一講座
玉川裕夫 大阪大学・予防歯科学講座
成澤英明 昭和大学・歯科保存学第二教室
廣瀬康行 東京医科歯科大学・歯科麻酔学講座
森本徳明 広島大学・歯学部附属病院・医療情報室
[環境提供者]
メイルサーバ 昭和大学・歯学部
(初期)WWWサーバ 東京医科歯科大学・歯学部
[趣旨説明とML参加方法]
・[ml dHIS設立趣意書]
・[dHIS HP管理運営]