CAT-Hokkaido は、神経認知機能を簡便に評価するために開発された
iPadアプリケーションです。
このアプリは、北海道大学大学院 医学研究院 神経病態学分野 精神医学教室が開発したものです。
統合失調症を中心とする多くの精神疾患の患者様において、認知機能(神経認知、社会認知)が低下することが知られています。
本アプリは、神経認知機能について、処理速度、実行機能、注意、言語性記憶、音韻作業記憶、
視覚作業記憶の6つの領域を評価します。
また、患者様の日常生活での認知機能低下に由来する困り感について質問を通して評価します。
本アプリは医療機器ではありません。そのため本アプリで得られた結果は、その精神疾患の重症度を表すものではありません。
本アプリは、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社の資金提供により作成されました。
CAT-Hokkaidoに関する論文がPCN Reportsに掲載されました。
詳細はページ下部をご確認ください。
バージョン1.0.6にて、不具合は修正されました。
ご利用の際は、必ず最新版へアップデートのうえ実施いただきますようお願いいたします。
なお、アップデート前に実施された符号検査の結果は、正確に評価されていない可能性があります。該当する場合は、再検査の実施を推奨いたします。
また、過去の符号検査結果(T得点)を擬似的に補正する方法については、「お問い合わせ」ページよりご連絡ください。
現在、通常の検査で使用している符号検査において、本来90秒間実施されるべき計測が、65秒間で終了する不具合が確認されています。
この影響により、T得点が実際の成績よりも低く算出されます。
本アプリで評価できる認知領域と課題名、内容は以下の表のとおりです。
| 認知領域 | 課題名 | 内容 |
|---|---|---|
| 処理速度 | 符号 | 記号と数字の見本をもとに、記号に対応する数字をタップする課題です。 |
| 実行機能 | 点つなぎ | 画面に配置された数字と平仮名を交互に指でなぞってもらう課題です。 |
| 注意 | 反応選択 | 素早く提示される5つの矢印に対して真ん中の矢印の向きのボタンを押してもらう課題です。 |
| 言語性記憶 | 言語学習 | 音声で提示される12個の単語を覚えて、後で思い出してもらう課題(再認)です。 |
| 音韻作業記憶 | 語音整列 | 音声で提示される数字とか仮名文字を聞いて、最初に数字、その後仮名文字を思い出してもらう課題です。 |
| 視覚作業記憶 | 視空間スパン | 複数の青い丸が点滅するのを見て、順番を思い出してもらう課題です。 |
これらの課題に加えて、日常生活での主観的な認知機能低下の困り感について、流暢性、作業記憶、注意、計画、 処理速度についての困り感を質問します。4件法(まったくない、時々ある、頻繁にある、常にある)で尋ねます
学会発表
豊巻敦人, 渡辺隼人, 久保田千絵美, 澤頭亮, 野原万梨子, 久住一郎, 橋本直樹, 加藤隆弘.
[P09-6] タブレット版神経認知機能検査 CAT-Hokkaido の開発. BPCNPNP2025合同年会, 京都, 2025年11月13日–15日.
【優秀ポスター発表賞受賞】
論文掲載
Atsuhito Toyomaki, Hayato Watanabe, Ryo Sawagashira, Chiemi Kubota, Naoki Hashimoto, Takahiro A. Kato. CAT-Hokkaido: A tablet-based assessment of cognitive impairment in schizophrenia. PCN Reports, 5(2), e70339, 2026. 掲載ページはこちら
豊巻敦人, 渡辺隼人, 橋本直樹, 久住一郎. 精神疾患用のタブレット版認知機能検査の開発. 臨床精神医学, 54(2), pp.167–173, 2025. 掲載ページはこちら (メディカルオンラインのユーザアカウントが必要です)