中毒情報

第45回日本麻酔学会(鹿児島)1998年4月発表予定です。

  • インターネットを利用した中毒情報の捜し方


    キーワード:中毒、インターネット、情報
    北九州総合病院 麻酔・集中治療科
    西岡憲吾、久保隆嗣、岩野歩、梶山誠司、八木正晴、井上徹英

    【はじめに】薬物中毒を始め、家庭製品の誤飲事故、自然毒による中毒、化学物質による災害などの場合、原因となった薬物や物質の情報や文献などを収集することは、治療を行ったり、二次災害を防ぐためにきわめて重要である。今回インターネットを利用した中毒関連の情報収集について検討を行ったので報告する。
    【国内の情報源】●日本中毒情報センターのホームページでは、過去の受信状況、最新の中毒情報などが提供されている。●広島大学法医学教室を中心に行われている「中毒情報ネットワーク」は、登録制によるメーリングリスト形式をとり、法医学を初め、臨床から基礎にわたり、中毒に関心ある者が情報交換を行っている。これまでに行われてきた討論の内容が蓄積されており、登録者は閲覧可能である。また、日本語の中毒関連の文献や抄録(約1500件)の検索も行える。●「大学医療情報ネットワークホームページ」では中毒情報の中で、山口大学医学部附属病院から提供されている「中毒時の対応に関する情報」として、各種化学物質による中毒の症状や治療法が解説されている。●「国立医薬品食品衛生研究所」からは医薬品に関する情報として、医薬品の情報、関連サイトへのリンクが充実している。●誤飲物質の毒性検索システム「とっくす 2、2」が公開されている。●通常の検索システムでは「goo」が最も多くの情報の検索が可能であった。
    【国外の情報源】●医学関連の最も基本的な文献データベースである、米国国立医学図書館(NML)で作成されている「Medline」は「PubMed」として、現在、無料で公開され、自由に検索が可能である。●210万件に及ぶ中毒関連の文献、抄録を収録した「TOXLINE」も「Medscape」という、医療情報提供システムにオンライン登録を行うことで無料で検索できる。●米国では各地に「poison control center」が設置されており、多くの施設が中毒関連の情報を提供している。●その他、興味あるところではPhiladelphia Newspapers Inc. からはhealth.phillynewsの中で、一般向けの中毒に関する注意や情報を掲載している。●通常の検索システムでは「Yahoo!」が有用な情報源の検索が可能であった。
    【まとめ】インターネットを利用した中毒関連情報の収集について検討を行った。これらの情報源から情報を得ることは、救急医療、災害医療においてきわめて有用である。これらの情報源のURLは以下に公開している。http://square.umin.ac.jp/~nishioka/poison/


    このページに関するご意見はnishioka-ind@umin.ac.jpへお願い致します。