sexual harassment on campus

キャンパス・セクシュアル・ハラスメント

作成:玉井真理子mtamai@gipac.shinshu-u.ac.jp(信州大学医学部保健学科・心理学研究室)

セクシュアル・ハラスメントを知っていますか?

セクシュアル・ハラスメントは、“性的いやがらせ”と訳されることもありますが、実態としては単なる“性的いやがらせ”にとどまるものではありません。 それは、性的暴行を“いたずら”と言い換えてしまうのと同様です。問題を軽くしてはいけません。 セクシャル・ハラスメントは、時にはレイプ(強姦)までも含む深刻な問題なのです。 セクシャル・ハラスメントは、明らかな“人権侵害”であるという認識を持つことが必要です。

キャンパス・セクシュアル・ハラスメントとは?

教師あるいは上級生が、自らの優位な地位と権力を利用して、逆らえない立場にある相手に対し、その相手の意に反して、望まない性的な性質の言動を行うことによって、屈辱感や不快感を感じさせたり、教育・研究上の不利益を与えたり、また、そのような言動を繰り返すことによって教育・研究環境を悪化させること

■詳しくは.....

セクシュアル・ハラスメントのない大学にするために(信州大学)
 http://jimuwww.shinshu-u.ac.jp/ped/sh/sh-index.html
キャンパス・セクシュアル・ハラスメント定義&事例(東北大学)
 http://www.sal.tohoku.ac.jp/anthropology/numa/shoc-net/def&cases.html
キャンパス・セクハラって、なあに?(福嶋大学)
 http://myriel.ads.fukushima-u.ac.jp/~shocweb/define.html
勇気を出して(高知大学)
 http://www.kochi-u.ac.jp/ssh/
文部省におけるセクシュアル・ハラスメントの防止等に関する規程の制定について(概要、規程本文、運用通知)1999年3月30日
 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/11/03/990306.htm
文部省におけるセクシュアル・ハラスメントの防止等に関する規程の制定について2(指針)1999年3月30日
 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/11/03/990305.htm
文部省におけるセクシュアル・ハラスメントの防止等に関する規程の制定について3(規程・通知対照表)1999年3月30日
 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/11/03/990304.htm

セクシュアル・ハラスメントの要件

・相手が「望まない」言動である。
・「性的」な性質の言動である。
・「力関係」を利用して行われる。

相手にどんなつもりが、あってもなくても、あなたが望まないなら、それはセクハラ!

性的な言動を向けられた相手が、それを「望まない」という点、それに「屈辱感や不快感を感じる」という点が大事なのであって、 性的な言動を行っている本人の意図や意識は問題ではない。相手が望まない言動であれば、本人に悪意がなくても、セクハラになる。 「親愛の情を表しただけだ」といった弁解は通用しない。相手がどう感じているかが問題であって、そのような行為を行う本人がどういうつもりかは問題ではない。 どんなつもりが、あってもなくても、セクハラはセクハラなのである。

セクハラ神話いろいろ

・かわいい子だけがセクハラにあう?
・大学の先生はセクハラなんてしない?
・挑発しなければセクハラにはあわない?

代償型・地位利用型・環境型

・代償型(対価型)のセクハラ:性的な接触や性関係を持つことを、指導する条件にしたり、良い成績評価を与える条件にしたりする。
・地位利用型のセクハラ:良い成績評価を与える条件にしたりはしないが、相手が断れない弱い立場にいることを利用して、性的な接触や性関係を持つことをせまる。
・環境型のセクハラ:研究室の壁にヌード・ポスターをべたべた貼ったり、これ見よがしに男性誌が散らかしておく。→女子学生に不快感や屈辱感を感じさせ、その場に居づらい雰囲気を作り出し、その結果として教育・研究環境を悪化させる。

たとえば・・・

・性的な接触や性関係を強要することは、もちろん深刻なセクハラである。
・胸や腰に触わるなどという行為はもちろん、肩や背中に触れるだけでも、それが相手の望まない行為であり、相手が不快に感じるのであれば、セクハラである。
・じろじろ嘗め回すように見つめるといった行為も、それが相手に不快感を与えるのであれば、セクハラである。相手の体に直接触れなければいいというものではない。
・「恋人とはどこまでいってるの?」とか「彼(彼女)とは週に何回くらい?」といった個人のプライベートな性生活に関わる質問をすることも、それを相手方が不快に感じるならば、セクハラである。
・授業中に、授業の中身に無関係な性的な冗談や卑猥な表現を口にし、そのために、その授業を履修している学生が不快感を味わったり、それが繰り返されるために授業に出席したくないと感じるような場合もセクハラである。
・コンパの席で、男性教員の隣に女子学生を座らせて、酒の酌をさせたり、カラオケのデュエットを強要したりすることも、その女子学生が望まないのであれば、セクハラになる。

なぜ解決が難しいか?

・被害者からの声が聞こえてくることが少ない
直接セクハラを受けた被害者のほとんどは深く傷ついている。何が起こったのかを口にすることさえできないこともある。また、自分にも悪いところがあったのではないかと自らを責めてしまう場合も少なくない。
・被害者は「報復=しかえし」をおそれている
「権力を持つ」加害者によってセクハラを受けているため、加害者の意に添わない態度に出たときの「報復=しかえし」を予想してしまう。なかには本当に脅迫されているケースもある。

セクハラはすぐにエスカレートする

セクハラの加害者には、加害者であるという自覚がない。恋愛気分であることさえある。したがってきちんと問題にしないとどんどんエスカレートする。

強いもの(権力のあるもの)は救われる!?

セクハラの加害者は「権力を持つ」人であり、だからこそ起こるのがセクハラである。セクハラが問題になっても加害者は自分の地位を守ろうとし、周囲も「あんな立派な人がそんなことをするはずがない」、「反省しているのならあまり厳しく処罰しなくても」とつい甘くなる。

セクシャル・ハラスメントを「慣習」として受け入れない

「そんなこと、あたりまえじゃないか」・「そのくらいのことで」と思うのは、異性を性の対象としてしか見ることのできない間違った考え方である。

セクシャル・ハラスメントを「冗談」でごまかそうとする態度を許さない

ひとつひとつが「軽い」ものでも、そのような行為が繰り返されることによって、学生の学習意欲が減退したり、大学に行くことを苦痛に感じるようになれば、それは深刻なセクシュアル・ハラスメントである。「冗談だよ」とか「ちょっとふざけただけ」といった弁解は通用しない。

ハラスメントにあった時はどうしたらいいの?

・自分を責めない←とても大事
・記録をとる←これは意外に役に立つ
・相談する←ただし相手を選んで

キャンパスからセクシャル・ハラスメントをなくすために小さな勇気を積み重ねましょう!小さな勇気は、解決に向けての大きな一歩になります!


相談窓口

★各学部のセクシャルハラスメント相談員
★所属学部を離れて相談したいとき
 保健管理センター・学生相談室 電話予約必要 0263-35-4600 内線 2305,2307
★レイプの被害にあってしまったとき
 東京強姦救援センター 03-3207-3692 電話受付(水曜 午後6:00-9:00、土曜午後3:00-6:00)
★電話で相談したいとき
 女性被害ダイヤルサポート110番(婦人警察官か女性職員が対応)電話 026-234-8110 月曜〜金曜 午前9:00-午後5:00


セクハラだけではありません。性的なものでなくても、教師からのいじめやいやがらせ(スクールハラスメント)はいろいろあります。人格を傷つけられたと思ったら、ためらわずに相談しましょう。


相談するにあたって心配なことは?

・みんなに知られてしまう
 いったん誰かに相談したら、学部全体の会議にかけられて、誰がセクハラを受けたか、あるいは誰がセクハラを受けたとして相談に来たか、 学部の教職員全員に知られてしまうのではないかと心配していませんか?そのようなかたちで相談に来た人の気持ちを傷つけることがないよう、 どうしてもその必要(加害者の処分など)があって少人数の会議にかける場合でも、相談に来た人の名前や学年や所属をふせたままで、あるいは相談に来た人が誰であるか想像できる材料を隠したまままで、 会議にかけるようにします。また、会議にはどんな人が参加していてどんなことが話し合われたのかもお伝えしますので、安心して相談して下さい。

・相談に行ったら何を聞かれるの?
 まず住所・氏名・年齢・所属学科・学年を言いなさい、などという対応はしません。いきなり何があったのかを根ほり葉ほり聞くこともしません。 話したいと思うことから少しずつ話してくれればいいのです。最初から全部を話す必要はありません。 順序立てて論理的に話す必要もありません。言葉を選ぶ必要もありません。 本当に味方になってくれる人かどうか最初からわかるはずはありませんから、相談に来たのだから何か話さなくては、聞かれたことにはきちんと答えなくてはと、思わなくてもいいのです。 何を言わなくても、安心してそこにいていいのです。


このページは、キャンパス・セクシャル・ハラスメント・全国ネットワークを参考にして作りました。

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