成育医療研究委託事業研究「重症障害新生児医療のガイドライン及びハイリスク新生児の診断システムに関する総合的研究」分担研究班2001年度報告書

重症新生児の治療停止および制限に関する倫理的・法的・社会的・心理的問題

編集:玉井真理子

発行:2002年3月31日

【目 次】

重症新生児の治療停止および制限に関する法的・倫理的・社会的・心理的問題の検討―2001年度全体中間報告書より―

玉井真理子

分担班報告書について

玉井真理子

第一部 この問題を考えるために

子に対する生命維持処置の差し控えと中止―イギリス判例法およびガイドラインの分析

千葉 華月

子の医療に対する親の同意拒否─わが国の児童福祉法による対応の可能性

横野  恵

すべての新生児に可能な限りの治療を与えるべきか否か

須長 一幸

ルールとしてのガイドラインの意義と機能

野崎 亜紀子

第二部 重要文献の紹介

特別ケア育児室における道徳的倫理的ジレンマ

ダフ R.S.ほか(1973年)

野崎 亜紀子

プライバシー権と生命の危い新生児のためのケアを拒む権利

ドゥブラー N.N.(1985年)

中澤務・遠藤紀美恵

ベビー・ドゥ論争―本論争の展開における争点の概要

ガーデル M.A.&エンゲルハート H.T.(1987年)

村松哲夫・中澤務

ドイツ連邦共和国におけるベビー・ドゥ事例に対する自己規制

サス H.M.(1987年)

村松哲夫・中澤務

新生児集中治療室における蘇生の拒否に関する医療上の指示に対するナースの反応

サべッジ T. A.ほか(1987年)

鈴木泰子・蔵田伸雄

欠損新生児をめぐる公共政策と生死の決定

ブラント R.B.(1992年)

村松哲夫・中澤務

新生児集中治療室における意思決定―医学的無益という問題

カーター B.S.(1992年)

加藤 太喜子

無益を越えて

トゥルーグ R.D.(1992年)

加藤 太喜子

誰が生きるかを決める―集中治療保育室における運命的選択

アンスパック R.R.(1993年)

細田満和子・池田優剛

宗教、文化、および信念―小児の医的処置

ブリッジ C.(1999年)

千葉 華月

超未熟児のための治療選択―国際的視点

デ・ルー R.ほか(2000年)

野崎 亜紀子

新生児集中治療における生命を終わらせる決定―ヨーロッパ7か国の医師からの報告

カッティーニ M.ほか(2000年)

山崎壮一郎

超未熟児のための治療決定

ローレンツ J.M.ほか(2000年)

野崎亜紀子

危険にさらされた新生児のための決定―医療の権威か,あるいは親の自律性か

マクハフィー E.H.ほか(2001年)

池田優剛

第三部 いくつかのガイドライン

危篤あるいは重症の患者のケアを決定するためのガイドライン

ダフ R.S.(1979年)

須長一幸・中澤務

倫理的決定をする際のNICUナースの関わり

アメリカ新生児看護学会(1995年)

上條陽子・蔵田伸雄

新生児集中ケアについての責任を伴う利用のためのガイドライン

ウィスコンシン周産期ケア研究会・ローレンス大学医療倫理学プロジェクト(1997年)

野崎亜紀子

執筆者一覧

池田優剛(東京大学大学院人文社会系研究科修士課程/社会学)

遠藤紀美恵(札幌医療福祉専門学校/母性看護学・生命倫理学)

加藤太喜子(名古屋大学大学院人間情報学研究科博士課程/倫理学・生命倫理学)

上條陽子(長野県看護大学/母性看護学)

蔵田伸雄(北海道大学大学院文学研究科/倫理学・生命倫理学)

鈴木泰子(信州大学医療技術短期大学部/小児看護学)

須長一幸(北海道大学大学院文学研究科博士課程/哲学)

玉井真理子(信州大学医療技術短期大学部/心理学・生命倫理学)

千葉華月(横浜国立大学大学院国際社会科学研究科博士課程/民法・医事法)

中澤 務(北海道大学大学院文学研究科/哲学・生命倫理学)

野崎亜紀子(千葉大学/法哲学)

細田満和子(東京大学大学院人文社会系研究科博士課程/社会学)

村松哲夫(北海道大学大学院文学研究科修士課程/哲学・生命倫理学)

山崎壮一郎(東北大学大学院医学系研究科博士課程/病院管理学)

横野 恵(早稲田大学法学部/英米私法)

*五十音順(所属は2002年3月現在のもの)

* 研究班全体の構成は、田村正徳(主任研究者・長野県立こども病院総合周産期母子医療センター)「重症障害新生児のケアのガイドラインとハイリスク新生児の診断システムの総括と評価」、海野信也(長野県立こども病院総合周産期母子医療センター産科)「出生前診断を含む出生前の医療的介入と情報提供のハイリスク新生児の経過に及ぼす影響の分析とそれに基づいたハイリスク新生児診断システムの構築に関する研究」、仁志田博司(東京女子医科大学母子総合医療センター)「ハイリスク新生児の重症度判定法とその対応に関するガイドライン作成の研究」、船戸正久(宗教法人在日本南プレステビリアンミッション淀川キリスト教病院)「重症障害新生児の予後予測と緩和的医療の研究」、玉井真理子(信州大学医療技術短期大学部)「重症障害新生児のケアに関する法的倫理的社会的問題の検討」、池田一成(慶応大学医学部)「妊娠21週における胎児肺上皮細胞の分化と生育限界」、久原とみ子(金沢医科大学総合医学研究所)「先天代謝異常症児の確定診断の迅速化への方略」である。

報告書をご希望の方にはお送りしますので、信州大学医学部保健学科玉井研究室(psycho@health.shinshu-u.ac.jp)までご連絡ください。

『(仮題)新生児医療におけるいわゆる治療拒否に対応するための資料集』の草稿をこっそりここに載せておきます。気がついたことがあったら言ってください。