昭和との訣別

エーザイ・宮島執行役 MR活動「SOV型決別」 アローアンスも再考 販売情報提供活動GL受け(ミクスオンライン2019/03/08 )

私が大学を卒業して働き始めたのは昭和57年(1982年)である.卒後半年間大学病院で研修した後,某有名研修病院で働き始めた.その病院の職員通用口では,(エーザイではない)某国内大手製薬企業の社員が,出勤してくる病院職員に向かって,「おはよーございます」と「元気よく」挨拶する光景が毎朝繰り返されていた.

1年目の研修医ながら「不思議なことをするもんだ」と思っていたが,ある日,その社員が私の指導医からお小言を頂戴する場面に出くわした.
「製薬企業の社員なら,しかるべき薬の説明をするのが本来の仕事だろうが.あんなことで薬の売り上げが増えるとでも思っているのか?医者をバカにするのもいい加減にしろ!!」

そういう経験もある私だが,SOVの意味はもちろん,それが何の略号かさえも卒後37年経った今日の今日まで全く知らなかった.Share Of Voiceって,あの「おはよーございます」のことだったのか!!
そんでもって,今更「SOVとの訣別」?ってことは,少なくともこの37年間,ずーっと「SOV命」でやってきたってこと?2019年になって,ようやく昭和と訣別する決断をしたってこと?

蛇足:「アローアンス」の意味,リベート,マージンとの違いも調べてみました.→ 製薬会社と医薬品卸との関係

追伸:営業面だけでなく労務管理面でもエーザイは昭和との訣別を必要としているようだ.
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エーザイ、「長時間労働の是正徹底する」 元部長の過労死認定で 日刊薬業 2019年03月05日 
 2016年に死亡した元社員について労働基準監督署が労災認定したとの共同通信の報道を受け、エーザイは4日、日刊薬業に対し「長時間労働の是正を一層徹底する」とコメントした。報道によると、エーザイの部長だった50代男性が2016年に自殺。月100時間超の時間外労働などによる強いストレスが原因の過労自殺だったとして、天満労働基準監督署(大阪市)が労災認定したという。エーザイは「当社元部長がお亡くなりになったことについて、心よりお悔やみ申し上げます」とした上で、「今回の労災認定について極めて重く厳粛に受け止めている。これまで長時間労働の是正を継続して進めてきたが、より一層徹底していく」としている。
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