医者を育てる

医療崩壊が進む中で,内科医はともかく,外科医を育てるにはどうしたいいかという話になった.


医者を育てるのは、患者ですからねえ。特に外科医は、手術させてもらえなければ、どうにもなりません。小児科医不足が深刻なある地域では,さすがに追い込まれてきて、ようやく、医者を守る→自分たちを守るという文化が少しずつ芽生えてきています。そこから一歩進んで、患者が地域で医者を育てる文化が生まれるのは、やはり僻地からではないかと思っています。そういう意味では、東京のど真ん中にあって,一億三千万の命を預かるために大学病院並の医者配備が必要なのに,十数人の医者で,小児科医が泌尿器科の薬の審査を強要されている新霞ヶ関ビルでは医者を育てる環境はどうなっているんでしょうかね.

ある方からのお返事
新霞ヶ関ビルはある意味かなり特殊な”僻地”ということでしょうか?
少なくとも、臨床医以外の審査員を育てる発想はあっても、臨床医を審査員を育てるという発想はないですよね。患者を育てるのも、医師を育てるのも、お互いに関係とメリットが明確ならやる気も出ます。でも、新霞ヶ関ビルでは何をどう動かしたらどのような結果が出るのかなかなか見えません。PMDAと患者や医療現場との間に盛りだくさんのもの(国・外国・厚労省・その他の省庁・業界・学会・・・)があります。臨床医の審査員にできることは?・・・学会で宣伝活動をする?患者団体に講演する?国民に広くアピールする?厚労省族議員を動かす?私には超難問です。

目次へ戻る