研究は臨床の妨げか?

臨床家にとって,研究というのはいつでも悪い印象がつきまといますね.いわく,臨床と研究を両立させるなんて夢物語だ.いわく,患者さんの診療をまともにやっていたら試験管なんか振っている暇はないはずだ.いわく,研究をやっている奴は臨床の腕も悪いし,患者さんにも不親切だ.でも,そうなんでしょうかね.そういう悪例もたくさんあります.でもただ一つの道をひたすら邁進することだけが正しい生き方ではありません.

オリンピックのスピードスケートで金メダルをとった後,医学の研鑽を積んでいる人や,バスケットボールのスーパースターがメジャーリーグに挑戦したり,あるいはアメリカンフットボールとプロ野球の両方で活躍している人に憧れるのは私だけではありますまい.研究は臨床の妨げだとは考えたくありません.本来の仕事は臨床で,それとは別に本人がくつろげる趣味があってもいいでしょう.ゴルフでも,釣りでも,車の運転でも,食べ歩きでも,そしてそれがたまたま”研究”でも.

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