表現の自由

「表現の自由」って、それしか言い訳思いつかないのかなあ?DTCを巡っては、今まで散々議論してきたから、それなりに理論武装していたはずじゃないの?まあ、DTCもAMAとPhRMAの間での論戦なんてどうでもいいんだけどね。だって、DTCなんか無くなったって、誰も困らないじゃないの。そのことは世界中の誰もが知っていることじゃないの。ばかばかしいったらありゃしない。
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米国医師会、消費者向け広告の禁止要請  「医薬品価格を高騰させる」  産業界は反発 ( 日刊薬業2015年11月24日 )
 医療用医薬品の消費者向け広告(direct to consumer advertising=DTC広告)をめぐり、米国医師会(AMA)が反対の姿勢を打ち出している。米国で認められている製品名を明示したDTC広告に対し、AMAは禁止を求めており、同国で展開する製薬企業は消費者向けコミュニケーション戦略の再考が求められる可能性が出てきた。

 臨床上の有効性がより安価な代替品で得られるにもかかわらず、高額な治療に対する需要をかき立てる広告の蔓延を懸念している─。AMAは17日、米アトランタで開催された会議で新たな方針を採択し、医療用薬と医療機器のDTC広告禁止を求める声明を発表した。

 AMAによると、医療用薬のDTC広告は米国とニュージーランドの2カ国のみで認められ、製薬企業によるDTC広告費は45億ドル(5532億円)に上る。DTC広告は1980年代に始まり、90年代後半から急激に拡大してきたとされる。

 DTC広告禁止を打ち出した背景には、米国で医薬品価格が高騰し、安価な医薬品への患者アクセスが阻害されているとの考えがある。AMAはDTC広告に伴うマーケティングコストが価格上昇に影響を与えているとも主張している。

 批判の対象はDTC広告に限らず、製薬企業による「反競争的行動」にも及んでいる。AMAは、特許保護や規制による独占的インセンティブなどを通じた「後発医薬品企業との競合を回避する試み」が行われていると指摘。特許改革が市場競争を促進するとし、今回採択したAMAの方針で、イノベーションと規制上の障壁引き下げの適切なバランスを支持するとしている。

●産業界「表現の自由侵害」
 AMAの方針表明を受けてPhRMA(米国研究製薬工業協会)の広報担当者は、「疾患や治療選択肢に関する正確な情報は患者と医師をより良いパートナー関係にするとの研究調査がある」と米ブルームバーグ通信に語った。広告代理店などが加盟する米医療コミュニケーション連合(CHC)は「医薬品価格の高騰はDTC広告によるものではない」などとする声明を発表。DTC広告の禁止は、米国憲法が定める表現の自由などを侵害すると反発している。
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米国医師会が薬や医療機器の消費者向け直接広告の禁止を求める Biotoday 2015/11/30
必ずしも適切とは限らない新製品の需要をいたずらに増加させる恐れがあるとして、医療機器や処方薬の消費者向け直接広告の禁止要請を含む方針を米国医師会(AMA)が示しました。処方薬をより手頃な値段にするための活動や薬価設定の開示を促進する活動もAMAは計画しています。AMAによると世界で処方薬の消費者向け直接広告を許しているのは米国とニュージーランドの2か国のみです。

AMA Seeks Ban on Direct-to-Consumer Drug and Device Ads
AMA Calls for Ban on Direct to Consumer Advertising of Prescription Drugs and Medical Devices

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