帰国準備

航空券の購入不用品の処理おみやげ荷物の送り方1)郵便局の船便,2)引越し業者に依頼する場合銀行口座の解約公共料金の精算1)電気,ガス,2)問題はBT!!

 

航空券の購入
帰国日はなるべく早く決めて航空券を入手すべき.というのは帰国日が決らないと他の用意が何も決らないからだ.ただし土日月の移動は避けること.フラットの引払いのための不動産屋との連絡一つとっても平日でないといけないし直前になってしなければならないことが必ず出てくるものだから,店が開いていていろいろなところに連絡をつけやすい日に最終的に引払うべきだ.TRAVEL AGENTはロンドンの日系の業者がよい.グラスゴーの旅行代理店は日本への飛行機のことなど何も知らない.

不用品の処理
家具,電気器具等帰国に当っての不用品の処分予定は早目に計画を立て,広告を出す.なりふり構わず売れる物は売った方が良い.私の経験では電気器具などで比較的新しい物は同様のものの市価の最も安い値段の3分の2位の値段をつけて職場に広告を出したところ結構良く売れた.(スチームアイロン10ポンド,ヘアドライヤー10ポンド,電子レンジ70ポンドなど).その他セイフウェイ(無料),ニューズエージェントの掲示板や新聞(有料)にも広告が出せる.どうしても売れない物は電気器具以外(ただし電池で動く物は可)はOXFAMなどのチャリティーショップに持って行って寄付すると大抵の物は受取ってくれる.

おみやげ
お土産の選択は帰国前2ヵ月までにすべて済ませて船便で送ってしまうのが望ましい.くれぐれも帰りの免税店で買えばいいなんて旅行者みたいに馬鹿げた考えを持たないこと.夏や冬のセールを利用するのもよい.お土産は迷っていたらきりがないし,お金もかかる.帰国直前の忙しくなってくるとお土産なんてとても考えていられなくなるから,こういうつまらないことほど早目に済ませて,あとは絶対に思い悩まないと心に決めてしまうこと.好評だったものとしてテーブルクロスがある.スコットランドに滞在したことのある人には観光用のビデオが喜ばれた.

荷物の送り方

1)郵便局の船便
郵便局の船便のいいところは,荷造りをいっぺんにすまさずに,帰国が近くなったら,不要なものから順次荷造りして,その都度郵便局に持ち込めばいいことである.郵便局の船便(エコノミーサービス)を使うこと.所用時間は約2ヵ月.料金表はPARCEL FORCEホームページを見ればわかる.(ParcelForceは,大きな船便荷物を扱う部署で,Royal Mailは書状と小さな小包を扱う部署である),船便はなるべく一つの荷物を重くした方が割安.こまかく分けて送ってもかまわないものは,逆に2kg以下にして船便のsmall packet(こちらはRoyal Mailの取り扱い)にすると割安.航空便は10日以内に着くが船便のおおむね5割増しである.

引越し業者に依頼する場合
費用は業者によって様々なので,なるべく沢山の業者に見積を聞いた方が良い.私の場合日本から持ってきたコンピューターだけは業者に依頼したが,品物,重さ,大きさがはっきり決っていたにもかかわらず見積は業者(すべて日系)によって大きな差があった.これは日系の業者を利用する人の多くが会社の駐在員で,引越し費用が会社もちなので見積もどんぶり勘定だからなのではないかと推測される.どのようにしたら安上がりかSUGGESTしてくれるところと全く無頓着なところもあったりで,業者による違いのほか担当者の個人差も大きいかもしれない.オンラインサイトを利用して,早い段階から見積もりをとり,なるべく安い引っ越しを工夫しよう.
 

銀行口座の解約
DEPOSIT ACCOUNTは預け入れ先の規約を参照して規定の予告期間より前に解約を通告すること.当座預金は原則としていつでもCLOSE出来るが,チェックやクレジットカードの清算が残っていると即日にはCLOSE出来ず,CLEARするのに3 WORKING DAYS (ただの3日間ではない!!)必要なので注意すること.つまり解約しようとする日の4 WORKING DAY 前以降はクレジットカードやチェックによる支払はもとより,帰国前に受取るお金(例:フラットのデポジット)もすべて現金で済ますように手配しておくこと.日本の口座へは普通料金による送金でも 4 WORKING DAYS位で振込まれる.

公共料金の清算
1)電気,ガス
電気とガスはフラット明渡しの前(余裕を持って10日以上がよい)に当局に希望の日(午前か午後かも)に清算してもらいた由手紙を書くと,折返し返事が来る.スコットランドには珍しく(これは多分未払いで逃げられてはかなわないという理由からでしょう)午前中の場合には指定日の朝一番(私たちの場合ガスも電気も8時半ぴったりに!!やればできるじゃん!!)に検針員がやってきてその場で現金で清算が出来る.

BT: Depositの返却に要注意!!
問題はBT.他人名義の場合は指定の日にMETER READINGをしてもらって最寄のBTショップで清算すればよいようだが,自分名義の電話の場合にはデポジットの払い戻しがからんでくるので話がややこしくなってくる.

第一にBTが言うには,デポジットの払い戻しを含んだ清算の場合には,使用停止(DISCONNECTION)の即日には清算できず1週間ほどかかること.帰国前という大切な時期になるべくぎりぎりまで電話は残しておきたいが,清算のためには早くDISCONNECTしたいというジレンマに陥る.第二に払い戻しは原則として現金でなくチェックで行なわれるが,帰国前で銀行口座を閉めなければならなかったり口座は残っていても時間の関係上チェックを現金化している余裕がないこと.これらの問題に対して私がとった対策は,あらかじめ余裕をもって(帰国2週間以上前)BTショップに直接出かけて行って,事情をよく説明し,第一の問題に対しては帰国の10日前に仕方なくDISCONNECTすることにしたが,一方で自分所有の回線のDISCONNECTION以降も回線はつながっているようにするため,大家を通して次のテナントが早目に回線をTAKE OVERしてもらうよう連絡した.回線をDISCONNECTIONすることなく引継ぐと余計な料金を払わず済むので次のテナントにとっても得なのである.こうすると送信はできなくても受信はできる.道義上送信は出来ない訳だが,たとえ請求書が使用回線や時間を明記する形式になっていても,市内通話ならば NON ITEMISED CALLとして請求書には使用日や料金が現れず,市内通話総額の形でしか出てこないので,回線引継ぎ以降も短時間の市内通話ならば発信したところで発覚しない.

第二の問題に対しては払い戻しはチェックでなく,銀行口座がない場合でも現金化できるGIRO TRANSFER CREDITにしてもらうようにする.

この様な万全の対策をとったにも拘らず帰国日前々日の清算予定日に問い合せると,”まだ清算できていない”との返事.私もスコットランドに2年住んでいたから嫌な予感はしてたけど,いくらなんでもあまりと言えばあまりの仕打.あたしゃ怒りましたよ.結局日本の住所を言ってそこに清算書と小切手を送らせましたけど.BTにはくれぐれも注意.

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