CMLは慢性疾患か?

私が興味があるのは、寛解を維持した群ではなく。むしろ再発群です。再発後にどういう治療が行われて、その反応性はどうだったかということなのです。わかりやすく言えば、治療薬が「休薬」できるのか?もし「休薬」後にグリベックあるいはタシグナに反応性があるのなら、CMLはHIVよりもさらに慢性疾患の色合いが強い病気と考えられるのではないだろうか?もしそうでなくても、寛解維持群と早期再発群ではどのような点に違いがあるのか?それこそ、個別化医療の腕の見せ所ではないのだろうか?
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「タシグナ」中止後48週の無治療寛解維持、50%超える  スイス・ノバルティス、ASCOで報告( 日刊薬業 2016年6月9日 )
 スイス・ノバルティスは9日までに、慢性骨髄性白血病(CML)治療薬「タシグナ」について、1次治療として3年以上の投薬治療後に一定の基準を満たして治療中止した慢性期フィラデルフィア染色体陽性CMLの成人患者のうち、51.6%が治療中止後48週でも無治療寛解を維持(TFR)していたとするデータを公表した。
 「グリベック」からタシグナに切り替えて3年以上の治療を行った症例では、治療中止後48週のTFRが57.9%だった。
 これらのデータは同剤の治療中止後のTFRを評価したENESTfreedom試験とENESTop試験の結果。米シカゴで開かれた米国臨床腫瘍学会(ASCO)で報告された。

 治験責任医師であるイエナ大学病院(ドイツ)のアンドレアス・ホフハウス氏は「CMLにおけるチロシンキナーゼ阻害薬の治療中止を検討する既存の研究を補強し、適格な患者を治療中止とする際の安全で適切な基準を確立するのに役立つ可能性がある」としている。
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