薬を弄ぶ政治家と企業の姿勢
-腐ってもファイザー。元々腐ってた富山化学
医薬品をおもちゃにして弄ぶ政治家の姿は太平洋の両岸で共通している。しかし、製薬企業の姿勢は違うようだ。
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米ファイザーCEO、ワクチン開発の政治利用を批判 英フィナンシャル・タイムズ  2020年10月2日
新型コロナウイルスのワクチン開発で先行する米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は、米大統領選の第1回テレビ討論会でワクチンが政治に利用されたと批判した。同社は「科学の速度で」開発を進めるとの意向を示した。
 ファイザーは大統領選前にワクチンの認可を申請する最有力候補だが、ブーラCEOは『今年の「党派心むき出し」の大統領選で政治的圧力を受けてワクチンの開発スピードを速めたり遅らせたりはしない』と述べた。
「政治的圧力がワクチンの社会的信頼を損なう」と主張
 ブーラ氏が従業員に宛てたメモをフィナンシャル・タイムズ(FT)が確認した。その中で同氏は、ワクチン開発とその時期をめぐる「政治的発言が増大」しているせいで「社会の信頼が損なわれている」と主張した。このメモは、AP通信が初めて報じたものだ。
 ブーラCEOはメモで次のように嘆いている。「重大な疾病の予防措置が科学的事実に基づいてではなく、政治的文脈で論じられていることに失望した。一般の人々は当然ながら混乱し、誰の発言なら信じられるのか、何を信じていいのかわからなくなっている」
 トランプ米大統領は9月29日の討論会で、反対派が開発計画を政治利用しなければ、ファイザーをはじめ数社がもっと早くワクチンを開発できたとの見方を示した。これに対して専門家はおおむね、2021年にならないとワクチンが一般に接種可能にはならないとしている。
 トランプ氏は「政治的色彩が濃くなっている。私はファイザーと話をしたし、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソンなど話を聞く必要のある人たち全員と話をした」と述べた上で、「開発は大幅に早められる。左派のために政治問題化している」と論じた。
 ブーラ氏は以前、10月末までに認可申請に十分なデータがそろうと説明していた。ファイザーは7月に臨床試験(治験)の第3相に入っており、ボストンを拠点とする米バイオ医薬ベンチャーのモデルナも同じ日に第3相に進んだが、治験デザイン上、ファイザーの方が結果が出るのが早くなる。
 英アストラゼネカの米国での治験は、重篤な副作用の可能性について当局が調査に入ったために中断されている。
 モデルナのステファン・バンセルCEOは30日、米食品医薬品局(FDA)が緊急使用認可で求めている平均2カ月間の後観察期間を加味すると、結果が判明するのは11月25日になるとFTの取材に対して明らかにした。
政治的圧力には屈しないとの姿勢
 ブーラCEOは、ファイザーが「政治的圧力には屈しない」と断言している。
 同氏のメモはこう続く。「我々がプレッシャーを感じているとすれば、それは数多くの人々や企業、政府関係者が当社にかける期待だけであり、それは非常に重い」
 ワクチンの治験実施や生産増強のために多くの企業が政府から資金援助を受ける中、ファイザーは米政府と供給の事前契約を交わしただけにとどまる。ブーラ氏によれば、ファイザーはワクチン開発に20億ドル(約2100億円)近い自社資金を投じている。
 「当社は新型コロナ危機下で、選挙で選出された世界中のリーダーと力を合わせてきたが、どこの政府からも資金援助を受けていない。当社の独立性は貴重な財産だ」とブーラ氏は記している。
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